今シリーズは四月もいよいよ後半を迎え、級別審査期間の期末となった。それぞれの選手が自分の掲げた目標へラストスパートをかける時期である。特に級別のボーダー間際の選手は必死の思いで熱いレースを見せてくれるに違いない。また、G3競走ということもあり、全国から多くの強豪メンバーが集い、白熱したバトルを繰り広げる。そんな楽しみな一節間が始まる。

 大阪のエース田中信一郎が蒲郡へやって来る。同期には太田和美や仲口博崇や山本浩次がおり、数多くのSG覇者を輩出した華の69期と言われた時代の中で常に好成績を残し、圧倒的な存在感を発してきた。全体の成績はSG通算5回優勝、その内3回はボートレースの中の最高峰、グランプリを制覇している。その強さの所以は、ここぞという時に自分らしい勝負強いレースが出来るからであろう。また、田中信一郎の最大の特徴は間違いなくイン戦の圧倒的な強さである。1コースからの1着率はなんと82.8%と驚愕の数字を誇っている。しっかりとスタートを決め、瞬時に状況を判断し、差させずまくらせない絶妙なターンを決めることが出来るからだろう。本命党の方には特に注目していただきたい。実際、記念競走以外で田中が蒲郡を走ることは、珍しい。この機会を着実に自分の物にし、このシリーズの中心となることは間違いない。
 この男に負けずと、表舞台に躍り出て来る男は福岡のイケメンレーサー岡崎恭裕だ。甘いルックスと天才的なスピードターンを武器にファンを魅了する。2010年浜名湖で行われたオールスターでなんと6号艇から1号艇の池田浩二を破り、自身初のSG優勝を果たした。5号艇の山口剛のピット離れに乗り、5コースを奪取した。スタートではコンマ07のトップスタートを決めた。そして差しに構えた4コースと2コースのほんのわずかな隙間を突き抜ける、完璧すぎる全速まくり差しをお見舞いし、見事優勝を勝ち取った。なんとSG1号艇で池田が破れたのはこれが初めてである。近況の調子はというと三月に行われた江戸川ダイヤモンドカップでこちらでも初のG1優勝を果たした。最高のリズムで来ているこの男がシリーズを牽制することは間違いないだろう。
 蒲郡巧者・笠原亮も決して忘れてはならない。三月末に行われた周年競走では、4号艇で準優勝に乗り、トップスタートから締めまくりを決め、見事優勝戦に進出した。優勝戦では結果は2着であったが1周2マークからの見事な捌きは非常にお見事であった。直近で蒲郡に最高の印象を与えたお馴染みのガマハラリョウが上記の二人を脅かす存在になることは間違いない。
 静岡の巨匠、服部幸男も白熱した戦いの中心人物として活躍するだろう。スピードに乗った4コースからの強烈なまくりを武器とする。また、経験を活かした安定したハンドル捌きで道中の競り合いでも見事に切り抜ける。近況でも、児島の周年競走で1号艇から逃げ切り、周年覇者となった。近況も良いリズムで来ているこの男の動向には目が離せない。
 その他にも豪快に握っていくレースを特徴とする地元、仲口博崇。センス溢れる巧みなレースでどのコースからも連に絡む池永太。ベテランの経験を活かし、的確なハンドル捌きで躍進する角谷健吾芝田浩治。江戸川ダイヤモンドカップで優出し、近況好調な東本勝利。蒲郡過去5節間で2回優勝を果たしている、蒲郡巧者中辻崇人。イン戦は絶対に譲れない浅見昌克。豪快メンバーが揃いに揃った6日間に乞うご期待!

ピックアップレーサー

4657/江崎一雄

「得意コース」

 ベテラン選手では2コースが得意という選手が多い中、若手選手では苦手とする選手が多い。そんな中、江崎一雄は2コースの1着率が非常に高い。2コースは非常に繊細なハンドル捌きが必要とされる。レバーを緩めすぎれば3コースからのまくり差しの餌食になるし、握り過ぎればもちろん外に膨らみ流れていく。若手にも関わらず、そんな難関な2コースを乗りこなしてしまうのが江崎の実力なのである。実はこの江崎、プロデビュー戦でいきなり優勝戦に乗り、スーパールーキーとしてボート界を騒がしていたほどの実力者なのだ。A1に昇格、そしてG1、SG出場を果たし、巧みな才能を世間に知らしめていった。現在はB級であるが、才能溢れる黒のカポックを着た江崎の動向を見逃すわけにはいかない!

1コースからの1着率 51.9%
2コースからの1着率 30.8%
3コースからの1着率 7.4%
4コースからの1着率 14.8%
5コースからの1着率 12.0%
6コースからの1着率 4.8%
※算出期間:2016/5〜2017/3