今シリーズは一年に一度の「日本財団会長杯争奪戦」だ。グレードこそ一般戦のカテゴリーだが、優勝賞金の91万円になんと50万円がプラスされる。ちなみに、G1レースの優勝戦における6着賞金が140万円。選手は目の色を変えて参戦する。

 注目は地元A1のスリートップ。その中でも筆頭は仲口博崇だ。6月に行われたG2モーターボート大賞(常滑)の準優勝戦では痛恨のスリットオーバー。ペナルティーにより、フライング休みが明けた8月27日から3カ月間、G1レースにあっせんされることがない。これにより、11月の当地G1ダイヤモンドカップも不参戦になってしまった。その分も、超ロングランシリーズで存在感を見せつける。
 いつ、どこでも安定した走りに定評があるのが佐藤大介。今年は優勝こそ果たしていないが、手堅いコーナーワークで優出は8回を数える。当地お盆レースでは、準優の1号艇で3着に敗れてしまったが、ダブルエースの20号機を引き出していた。今度は準優を突破してV戦線に絡んで来るだろう。
 3人目は鈴木勝博。今年は2月の津、3月の平和島で勇み足をしてしまい、4月27日〜7月22日の90日間、フライング休みを余儀なくされた。その影響で今期は出走回数が90走に届きそうにない。A1キープはお預けになりそうだが、持ち前の攻めっぷりは復調ムード。お盆レースではドリーム戦に選んでもらったことに恩義を感じていただけに、今節はいつも以上にモチベーションを高めて臨むだろう。
 遠征勢の筆頭は前沢丈史。まだ記念ロードでの勲章はないが、すっかりA1常連に成長した。今年は1月の鳴門、4月の桐生、6月の下関と3優勝。それまでの通算V回数が5回だったことを考えると、明らかに勝負強さが身に着いている。また、当地は3連続優出中と水面相性も上々だ。蒲郡は久々の参戦になるのが石川真二。かつてのホームプールでG1Vを含む合計10優勝をマークしている。今年も3月の丸亀、7月の戸田で2優勝。卓越したモーター出しと柔軟なハンドルさばきは健在だ。
 今期適用勝率はA1の矢後剛一宮稔弘浜野孝志。今期のアベレージは思うように上げられていないが、それぞれに特色がある。舟券作戦からは外せない。SGとG1を勝っている矢後は、50歳になっても巧みなコーナーワークはサビついていない。鳴門の周年タイトルを持つ一宮。スピード戦に陰りはなく、今年は2月の四国地区選手権(鳴門)と6月の住之江周年でファイナル入りを果たしている。前期の浜野は自身初のA1に昇格。2月の戸田、3月の津とVゴールを決めたが、今期に入って優勝戦にも駒を進められていない。休み明け2節目でどこまで復調しているか!?
 今期はA2にあまんじているメンバーにも、特筆するべき選手が参戦する。樋口亮は4月に行われたG1ダイヤモンドカップ(大村)の優勝戦でフライング。ダメージが心配されたが、翌節の丸亀で優勝。これを皮切りに、5月の唐津、7月の大村で勝利の美酒を味わっている。元々A1が定位置の選手だけに、今期の7点に迫るアベレージにも納得がいく。A1レギュラーと言えば、大橋純一郎もその一人。派手さは控えめだが、外からでも艇団を割ってくるスピードターンが持ち味。近5期間で7点勝率を3度も残している実力者だ。
 他にも関東地区からは後藤浩菊池峰晴乙津康志浦田信義、東海地区からは地元の杢野誓良芹澤克彦南佑典、近畿地区からは沢田昭宏、四国地区からは小野寺智洋、中国地区からは別府昌樹らのA2選手が優勝を虎視眈々と狙っている。
 最後に愛知支部は前記の4人以外にも、一色雅昭清水紀克吉田裕平八木治樹も地元水面で気合の入った走りをみせてくれるだろう。