7日間ロングランシリーズをリードするのは地元の柳沢一だ。今年はこれが当地3回目の参戦で1月の一般戦では準優勝、3月のG1では予選落ちとなったが、節間3勝をマークしている。

 当地周年記念を制したのは2年前のこと。4コースからただ1人ゼロ台トップSで踏み込んで差し切り勝ち。2連単、3連単ともに万舟券決着となり、3度目のG1タイトル獲得は穴党ファンの懐を潤した。改めて地元周年記念の戴冠劇を振り返ると、その原動力となったのは最大の武器である速攻力だ。優勝戦を含め、予選ラストの4日目から4連続ゼロ台スタートで攻め続けたように「鋭発連打」が飛び出す時こそ好調時の証しといっていい。7月の浜名湖で4回目のG1制覇を果たすなど、高いレベルで安定している。今節がF休み明け初戦で10月末の平和島ダービー以来の実戦となるが、走り慣れた地元水面だけに不安要素は少ない。
 柳沢を追うのは今年V4(11月13日現在)と堅調な石田政吾永田啓二だ。石田は6月までの上半期でV4と量産。夏場以降、優勝から遠ざかっているが、一般戦なら地力は上位。堅実さばきでポイントをまとめてくる。永田はセンター全速戦に鋭いキレ味がある。V4のうち2月の児島は3コースからまくり強襲。8月の尼崎では4コースから角度良く割り差して突き抜けており、決め手の鋭さが光っている。今節もセンター戦での全速攻撃に期待しよう。
 地元A2級で優勝戦線に加わってきそうなのが平見真彦吉島祥之古川誠之の3選手だ。平見は10月末の4日節では最終日が台風の影響で途中打ち切りとなり、幻の優勝戦となる憂き目に遭ったが、抜群機である60号機を駆り躍動。V候補筆頭格の柳沢は師匠でもあり、師弟コンビでシリーズリーダーの期待も高まる。
 11月のG1ダイヤモンドカップで「大嶋一也引退」の報があったが、吉島は愛弟子の1人でもあり、今節には特別な思いをぶつけて臨むはずだ。温厚な人柄でコース取りを含め、勝負に対してどちらかといえば淡白なタイプではあるが、今節はいつも以上にシビアに立ち回ってVを狙ってくるとみた。蒲郡は今年5節走ってすべて準優進出。2月と5月のGW戦で優出を果たしている。古川は昨年5月以来、約1年半ぶりの蒲郡参戦となるが、地元戦では大崩れはなく堅実だ。
 東京勢は若林将高橋英之。若林は現勝率の6.57→6.88、高橋は6.01→6.52と、ともに来期勝率を大幅アップさせており、上り調子だ。
 進入から見せ場を作り、かく乱戦法が得意な木村光宏は今年中盤、一時調子を落としていたが、9月の多摩川で優勝を飾って以来、コンスタントに優出しており、復調気配だ。また、群馬のベテラン・加瀬智宏は当地巧者の1人で好走歴は多い。
 7日間シリーズの予選道中は地元主役・柳沢の独走となるのか、伏兵陣の台頭はあるのか。舟券作戦の観点からすると、波乱含みで高配当続出の可能性もあるとみている。