年またぎレースを除いて、新年第1節は「中日スポーツ賞龍神杯」。38回目となる今回はベテランから若手まで実力レーサーが集結し、女子選手も参戦する。厳しく激しい戦いに華やかさも加味された伝統のシリーズになる。

 V最有力候補はSG9冠を誇る今垣光太郎。蒲郡では2002、2004年のメモリアル制覇に、2001年のG1周年Vなどの実績がある。大の得意水面で優勝へ一目散。信頼度高いインからの逃げはもちろん、ハイレベルなハンドルワークを駆使した自在攻めでライバル艇を突き放す。コース取りの段階から目が離せず、時に3カドを選択するなど勝ちに徹した姿勢でファンを魅了する。2017年11月の下関チャレンジカップでFを切ったものの、逆にスリットへの集中力を高める要素になる。SG、記念戦線での存在感の大きさは変わらず、一般戦では格上の存在。スタンドから熱烈な声援を受け、その期待に確実に応える走りを披露する。
 逆転候補の一番手は岡崎恭裕。現ボート界をリードする九州勢の一員で、持ち前のスタート力に加えて、切れ味の鋭いターンは記念クラスでも上位級。2010年の浜名湖クラシックでSG覇者の仲間入りを果たし、グレード的に順序は逆になったが2017年3月の江戸川ダイヤモンドカップで待望のG1タイトルをゲット。6月鳴門のSGグランドチャンピオンでも優出3着と力のあるところを見せた。蒲郡を走る機会は少なく、最近は年に1、2回程度だが、2016年3月の一般戦では初戦3着後6連勝を飾って優勝した。今回も予選序盤から快走劇を見せるか。
 強力遠征コンビを相手にアグレッシブな走りで好勝負に持ち込みたいのが愛知の磯部誠丹下将。磯部はスタート力を大きな武器に常に先制攻撃を狙う。どのコースからでも上位に食い込む可能性を秘め、まくり差しが決まれば見ている者にそう快感さえ与える。5期連続でA1級キープと成績も安定してきた。活躍が期待された当地開催の2017年9月ヤングダービー、11月ダイヤモンドカップの両G1戦はいずれも予選で敗退しただけに、そのリベンジも果たしたい。全速ターンの連続で予選上位突破に照準を合わせる。
 丹下もV争いに加わる。一般戦が主戦場となっている中、強気なレース運びは光る。2017年に3月下関、三国、常滑、4月の浜名湖と4節連続優出をマークしたように、一気にリズムをつかめるタイプ。直近節で活躍しての登場なら、期待度が大きく高まる。
 今垣、岡崎以外の遠征勢では西村勝中辻博訓も強力。西村は的確な攻めで一般戦ではコンスタントに上位へ顔を出している。辻は当地3節連続優出中で前回の2016年10月の一般戦を制している。ともにスロー域からのレースで大崩れは少ない。確実に力を付けてきた田中和也近江翔吾も積極的なレース運びでV圏内につける。中村守成表憲一も黙ってはいない。小野達哉江崎一雄河野大の若手も好素性エンジンを引き当てて快走するシーンがありそう。
 女子で注目度ナンバーワンは愛知の谷川里江。新年からA1級に返り咲き、戦闘態勢を整えた。2017年は2ケタの優出数を数え、7月のびわこ男女W優勝戦でV。これが通算45回目の優勝だった。舟足が仕上がれば強豪男子レーサー相手でも互角に渡り合う力の持ち主だけにV戦線をにぎわすか。このほか都築正治塩崎優司天野友和杢野誓良ら愛知勢の名前も忘れてはならない。熟知した水面で主役の座をつかむ力は十分に持っている。