新年度1弾開催は男女混合の4日間短期決戦。桜の時期に新たな思いを胸に馳せ、水面際でスピードバトルを堪能しよう。

 シリーズの主役は秋山直之だ。今節メンバーの中ではターンスピードが飛び抜けており、断然のV候補といえる。
 今年に入り6連続優出と絶好調だ。正月の地元桐生で幸先良く新年初Vを飾ると、その後はびわこ2着、浜名湖2着、江戸川G1(関東地区選)4着、宮島2着、平和島Vと高いレベルで安定している。秋山と言えば卓越したコーナー戦が一番の持ち味でその代わりに踏み込みの甘さを指摘されることも多いが、人気を背負った勝負どころの1号艇ではきっちり鋭発を決めてくる。3月の平和島で優勝を飾った節も準優ではコンマ08、優勝戦ではコンマ06と切れ味鋭い踏み込みで他艇を圧倒しているのは見逃せない。
 当地55周年記念を6号艇(3コース発進)で制したのは今から8年前の2010年のこと。近況は優勝からしばらく遠ざかっているものの、記念制覇の後も準優勝2回と巧者ぶりを発揮している。
 秋山を追うのは地元の細川裕子だ。今期勝率は自己最高となる7.19のハイアベレージをマークし、来期適用勝率は更にその上をいくほど好調だ。10月23日に蒲郡で開幕するSG「ボートレースダービー」出場も狙えるほどで、その勝負駆けの意味でもSG初出場へ一走入魂の思いは強いはずだ。選考期間はまだ約4カ月あり、先は長いが、女子選手の中でトップの戦績は誇れるものだ。3月のG3オールレディースでは準優1号艇をものにできず優出はならなかったが、当地では大崩れは少ない。蒲郡で男女混合戦を走るのは2016年の東海地区選以来7節ぶり。近況の勢いなら混合戦でも好走必至だ。悲願の当地初V、そして男女混合戦での初V(これまでV9はすべて女子戦でのもの)も期待できるだけの勢いがある。
 秋山、細川とともに7点勝率をマークしているのが九州を代表する速攻派の松村敏だ。鋭発連打が最大の武器。コース不問で展開のキーマンとなることが多く、まくり強攻策で活路を見いだしたい。
 広島の岡谷健吾は昨年9月の桐生でうれしい初V。通算61回目の優出で味わった美酒だった。その半年後の3月桐生で再びV。「一度勝ったらその後もポンポンいける気がします」。初Vまで時間がかかった苦労人はよくそんな言葉を口にする。
 他のA1勢では野澤大二渡邉和将谷川里江らも優出圏内。野澤は当地では直近5節で3優出1Vと堅調。そのうちの2優出は4日間短期決戦のもので戦い方は心得ている。
 20代のA2級では北山康介秋元哲の関東コンビが侮れない存在だ。北山は昨年2月の当地では6コースから準優勝と健闘。A1相手でも通用するスピードはある。
 女子では香川素子新田芳美らも好勝負可能。穴っぽいところでは高田ひかる原加央理の名を挙げたい。両者ともに格上相手の時こそ一発の魅力を秘めている。
 地元愛知勢は男子のA1選手が不在。渡邉俊介服部達哉黒柳浩孝らの奮闘に期待は高まる。服部の当地近況は4節連続で準優4着。ギリギリで予選を突破し、準優を外枠で乗ることが多い。初優勝を狙えるだけの地力はあるだけに、短期決戦の今節は序盤から勢いをつけて流れを変えたい。