ルーキーシリーズは年間で全22戦組まれており、第1戦の鳴門は木下翔太、2戦の平和島は武富智亮、3戦の津は松尾拓が制している。
 出場資格は原則、登録6年未満となっているが、特例の「オーバーエイジ枠」として満30歳未満で登録6年以上の選手も6人まで認められている。

 彼らがシリーズの中心になることが多く、今節で言えば岩瀬裕亮磯部誠、武富、高野哲史島村隆幸らに主役としての期待は高まる。
 勝率、近況実績ともに飛び抜けているのが地元の岩瀬と磯部の両者だ。前期F2の岩瀬は60日のF休み明け初戦となる1月の常滑でV。その後も津、三国で圧勝し、早くもV量産モードに入っている。前述したF2は昨年8、9月に当地で切ってしまったもの。猛省と悔恨の思いを交錯させながら、新年の巻き返しを誓っていただけに、まさに有言実行。この勢いを持続してSG常連への道につなげたい。GT優出歴もある男は今節の中では格上の存在だ。
 岩瀬とともに地元2枚看板として主軸を担うのが磯部だ。昨年は自己最多となる年間101勝をマーク。年末年始に連続Vを飾り、年明けから優出ラッシュ。3月の尼崎でもイン圧勝して今年2回目のVを飾っている。来期適用勝率は7.53(3月21日現在)とハイアベレージをマークしており絶好調だ。強気の攻めが最大の持ち味で鋭発連打の豪快な全速戦でシリーズをリードする。
 第2戦の覇者・武富は1月の唐津GTでV戦1号艇を獲得する大活躍。インを取り切れず5着に終わったが、大舞台のファイナルを経験したことで精神面でも充実している。GT直後の第2戦の平和島で優勝とルーキー戦では地力は一枚上だ。
 島村は2月の丸亀「四国地区選」で優出5着。GTでも好勝負できるだけのスピードを兼ね備えている。
 第3戦の覇者・松尾も優勝候補の1人。艇間を割り差す瞬時の読みは絶品でアウトからでも勝ち切れるだけのスピードがある。
 地元勢には2枚看板以外にも多士済々。野中一平中村泰平の蒲郡フレッシュルーキーコンビの飛躍にも期待は高まる。野中は昨年11月の当地ではV戦絶好枠を獲得する奮闘も見せたが惜しくも勝ち切れず3着。3月の一般戦でも当地2回目の優出を決めている。最大の武器であるスタート力はSGクラスの強豪も認めるほど。いずれは愛知支部の若手リーダー格になる逸材で悲願の初Vを地元で決めたい。また、中村は3月の当地でうれしいデビュー初優出。今期は好調で初のA級昇格も視野に入れている。
 そして常滑のトップルーキーが吉田凌太朗だ。昨年末の多摩川で初V。デビュー当時から大物新人と期待されていた男が早々と結果を残し、素質の片鱗を見せている。
 平見真彦も昨年は初Vに加え、当地ヤングダービーで初のGTを経験するなど強豪にもまれ、確実にレベルアップしている。また、三浦洋次朗木幡純也間野兼礼らには格上相手の時こそ大物食いの魅力がある。
 関東勢では今泉友吾三浦敬太の両者に期待したい。今泉は踏み込みの甘いタイプだが、道中のコーナー戦で勝負するタイプ。三浦は第1戦の鳴門優勝戦では2周目まで先頭を走りながら木下に抜かれて優勝を逃しているだけに雪辱の思いも強い。
 ルーキーシリーズは同世代の戦いとあって、ライバル心をむき出しに握り合うケースも多い。大舞台の経験に勝るオーバーエイジ枠に対し、名前を売りたいB級の伏兵がどう真っ向勝負を挑むかも見どころのひとつだ。