真夏の夜に開催される6日間V決戦で、井口佳典が主役の座へ最短距離に立つ。3月の浜名湖クラシックV戦を2コースからまくって、通算6個目のSGタイトルを奪取した。今年の獲得賞金額は5,300万円台で、6月徳山グラチャン終了時で4位につけている。強気なスリット攻勢と、的確なハンドルワークはボート界トップレベル。蒲郡前回、3月のG1オールジャパン竹島特別(62周年記念)でも優出3着と結果を残した。今回はメンバー的にも負けられないシリーズでクラシック、その直前の3月大村と合わせ、今年3回目となる優勝へピタリと照準を合わせる。初日から実力の違いを見せつけて熱い走りを披露する。

 愛知の次代エース候補の磯部誠が猛追する。非凡なスタート力とターン力の持ち主は、ここにきて勝負強さを身に付けてきた。常滑新春戦Vと絶好のスタートを切った2018年は、すでに優出回数を2ケタに乗せ、V回数も5月若松で4に伸ばした。蒲郡前回の4月ルーキーシリーズ第7戦は3カドを選択して一気にまくって優勝。その直前の常滑G2MB大賞を1号艇でV逸した悔しさをバネに、より集中力を高め1走1走ベストパフォーマンスを心掛ける。常滑ボート推薦により8月丸亀メモリアルでSG戦初出場する。10月当地開催のダービーも早くから強く意識し、高勝率を維持し出場圏内にいる。選考期間終了間際の今シリーズは好走あるのみ。積極果敢なレース運びで実力者相手に攻める。
 平尾崇典も間違いなくV争いに加わる。2012年11月の地元児島開催のチャレンジカップでSGタイトル獲得後も、レース巧者ぶりは不変。2013年に徳山の中国地区選を制し、今年4月の住之江周年は6コースからコンマ04のトップスタートを踏み込んでの大外まくりを決めた。通算G1優勝回数は5。6月鳴門で今年4回目の優勝をつかむなど好リズムをキープして乗り込んでくる。
 坂口周横澤剛治も確実にV戦線をにぎわす。坂口は一般戦が主戦場となっている中、6月宮島で優勝するなど安定した走りが続く。スロー域からのレース運びは的確で、外からのターンも鋭い。蒲郡前回戦(昨年10月)は3コースからまくり差して優勝した。横澤は今年4優出はあるものの、まだ優勝はない。とはいえシビアな調整力、コース不問の自在戦、そして波の強さも持っている。2015年のG1周年記念で優出するなど相性悪くない当地で、巻き返しのきっかけをつかむ活躍を見せたい。
 女子レーサーで注目は地元の細川裕子。男子レーサー相手でもターン、スピード力でヒケは取らない。好素性エンジンを引き当て互角以上の戦いに持ち込む。地元若手で期待は松竹大輔吉田凌太朗。松竹は当地約1年ぶりの参戦になるが、前回に続く優出の機をうかがう。将来性高い吉田は5月常滑でデビュー2回目のVを飾るなど、A級復帰へ気合十分で登場する。
 進境著しい島村隆幸古澤光紀もスピード力を発揮して上位陣に迫る。明石正之山本英志島川光男鈴木博荒井輝年妹尾忠幸らの遠征陣もV圏内への浮上は十分にある。