各地でお盆レース開催が控えているとあって、地元の顔とも呼ぶべきSGクラスのビッグネームが不在。波乱含みの6日間シリーズとなりそうだ。

 主役として期待されるのは大阪の岡田憲行だ。当地は連続優出中と好相性水面。前回戦となった今年3月には11戦してオール3着以内と堅調な戦績で優勝を飾っている。その次節の常滑でも優勝を飾っており、愛知県のレース場とは相思相愛の間柄だ。今期勝率、そして近況の蒲郡水面相性は今節メンバーの中ではトップでV候補筆頭とみていい。
 他のA1勢は地元から渡辺真至都築正治の2人。遠征勢では加瀬智宏泥谷一毅佐竹恒彦といった面々が控えている。
 格上選手とはいえ、いずれもコンスタントに優出するタイプではなく、エンジン次第の側面が強い。3年ぶりにA1復帰となった都築は新エンジン2節目の5月には29号機を仕上げて優出(5着)と健闘している。
 今節のA1級の顔ぶれをみれば、イキのいい若手にも優勝のチャンスは十分ありそう。特に期待がかかるのが地元フレッシュルーキーの野中一平中村泰平だ。この2人は私生活ではサーフィン仲間でもあり、声を揃えて「まだペーペーコンビですから」と笑い飛ばすほど大の仲良し。ともに「地元で初優勝」を合言葉に切磋琢磨している。
 野中は昨年11月に当地初優出。前づけ艇があったため、V戦1号艇を最高の結果につなげることはできなかったが、あの時の敗戦は必ずや近いうちに実を結ぶはずだ。
 中村は今年3月に当地でうれしいデビュー初優出。4年目となった今期初のA級昇格を決めているように確実に地力アップしている。スタート巧者の野中とは対照的に展開の読みで勝負するタイプ。センター、アウトからのまくり差しの精度はなかなかのものがある。
 女子の中では大山千広が優勝を狙える存在だ。近況の優出実績では男子A1勢に勝っている。3月の下関のオールレディースでデビュー2回目のV。その後も徳山、芦屋で準優勝しており、女子戦では節間通じてシリーズの主役を担うだけの存在になりつつある。当地はこれが2年4カ月ぶりで3回目の参戦。前回とは明らかに経験値が違うだけに、ヤングダービー出場権を獲得した福岡精鋭女子の参戦を楽しみにしたい。
 他の女子選手では原加央理出口舞有子の両者に注目。軽量を生かして男子強豪相手に一発の期待は高まる。原は5月の下関で準優勝。好みの伸び型に仕上がった時は実に軽快な動きを披露する。地元の出口も攻めの姿勢を貫き、格上選手にひと泡吹かせたい。
 大外専科の澤大介。そしてイン屋の鈴木幸夫清水紀克といった個性派の奮闘もシリーズの盛り上がりには欠かせない。
 ベテラン野長瀬正孝は今期A2級に落ちたが、当地は好走歴も多く、さばきは堅実だ。
 3連単51万円の当地最高配当を叩きだしたこともある野口勝弘も穴党ファンには根強い人気を誇っている。昨年1月に当地で初V。その後、目立った活躍は見られないが、そろそろ大暴れしたいところだ。
 真夏のナイターで舟券の祝杯をあげるにはやっぱりビールが最高。黒ラベルを飲みながら真夏の熱き戦いをじっくりと堪能しよう。