いよいよ「ビクトリーカップ」が終了すると「SG第65回ボートレースダービー」が開幕する。今節はSGの直前節にあたることもあり、エース機を始めとする2連対率上位数機はお休みの予定。

 ただし、これまでに蒲郡で行われたSGやGT開催を振り返ると、直前で動いていたモーターの方が活躍している。その意味でも、今シリーズの動向から目が離せない。
 主役筆頭は四半世紀前のダービー(平和島)で衝撃を与えた服部幸男だ。今期は出ばなをくじかれ、6月終了時点の勝率は5.20と低迷していた。その内のひとつが、当地のナイトキング決定戦。凡機に手を焼き一般戦で予選落ちの屈辱を味わった。だが、7月初旬のマスターズリーグ(多摩川)を5コースからまくり差しで制すると、7月末には地元浜名湖で王道V。アベレージも8月終了時点で5.83まで回復した。今節も地力の違いを魅せつけてくれるだろう。
 実績で勝る服部を抑えて適用勝率ナンバーワンは古結宏。ただし、今期は6月の尼崎で優勝を飾ったものの、勝率はA1ボーダーに届いていない。前期を思えば安定感に乏しいが、当地との相性は抜群にいい。過去7年間で9節参戦して5優出2優勝。2012年には、同時期に開催されたビクトリーカップを11戦8勝で優勝している。大会とのゲンもいい。
 三井所尊春は昨年9月に多摩川でGTウィナーの仲間入りを果たしたが、前期はフライングや事故点に苦しみ90走ギリギリのA1確保だった。呪縛から解き放たれた今期は、いつもの7点勝率をマーク。当地は2年以上振りだが、前回はオール進入固定戦を優勝している。
 今節は服部以外にもSGタイトルを持つ選手が2名も参戦する。SG2冠GT14勝の烏野賢太は、全盛期ほどではなくても、まだまだテクニックは錆び付いていない。機出しの面では進化しているだけに、堅実なコーナーワークは軽視禁物だ。
 クラシックとGT3勝の野澤大二も超安定銘柄。今年はまだ優勝を飾っていないが、オープンコースからの自在な立ち回りは舟券作戦から外せない。
 中越博紀は今年1月のGUモーターボート誕生祭(大村)を勝ち、直後の鳴門一般戦もV。大ブレイクを予感させたが、その後は中押し打を放てていない。今節はフライング休み明けでの登場だけにリフレッシュ効果に期待だ。
 2009年に新鋭王座決定戦(琵琶湖)を勝った松下一也が完全復調。前期は6.75を残し、復帰してからの最高勝率を残した。キレのある攻めっぷりは必見だ。
 他にも今シリーズは実力者が目白押しだ。A1キープに燃える古田祐貴、さばき手堅い佐口達也原田秀弥竹田辰也、A1返り咲きを目指す松井賢治山崎裕司、長打力のある出畑孝典らは、リズムがかみ合うとV戦線まで押し上げて来るだろう。また、A2の木村仁紀谷川祐一広次修渡辺豊小野寺智洋らも不気味な存在だ。
 最後に愛知支部からは6選手がエントリー。A1戦士は不在だが、誰もが蒲郡を走る時はパフォーマンスが高くなる。谷本幸司鈴木茂高の前回戦は、なかなかの好内容だったうえ、吉島祥之はいつもコンスタントに活躍する。
 齋藤和政宇野博之はB1だが、見限ると痛い目に遭う。そして吉田凌太朗は、今年5月に常滑で通算2度目のVゴール。蒲郡では7月にファイナル入りを果たしている。まだ粗削りな一面は残っているが、ターンセンスは間違いなく一級品。今後はもちろん、今節も楽しみの存在だ。