蒲郡では42年ぶりの開催となるボートレースダービー。ナイターで行われるのは2010年の桐生以来、2回目となる。

 選考基準は1年間の勝率上位者で創設以来、長きに渡り実力日本一決定戦と認識されている権威ある大会でもある。今節の最年長でメンバー中、最多の29回目の出場となる今村豊も「ダービーこそ最高峰のSG」との認識を持っており、伝統と格式の高い頂上決戦だ。
 地元主役としてファンの期待を集めて登場するのが池田浩二だ。近況はSG戦線で苦戦が続いているが、舞台が蒲郡となれば話は別。過去にも凡機を立て直しての好走実績も多い。2年前の当地SGグラチャンでは優出(6着)。普段は至ってクールな男が気迫を前面に押し出した前づけ策で勝利に対する執念を見せつけた。結果には結びつかなかったが、これが地元ファンへの熱いメッセージでもあり、今節もエース格のプライドを持って7年ぶりのダービー制覇を狙う。初日はドリーム戦の6号艇で登場する。
 グレード戦線での近況の好調度で言えば毒島誠が断然だ。7月の若松オーシャンカップを制し、その後は平和島G1優勝を挟み、8月の丸亀メモリアルでSG連続Vを飾った。史上初のナイターSG3連続Vの偉業達成なるか期待は高まる。蒲郡水面は大の得意舞台でもあり、一昨年はSG、昨年はG1で優出を果たしている。
 初日12Rドリーム戦のメンバーは勝率上位6人で1号艇から順に峰竜太白井英治田頭実桐生順平太田和美、池田となっている。
 峰は6月の下関、9月の多摩川G1を制しているように高いレベルで安定。3年前の当地メモリアルではあと1歩及ばず準優勝に終わっているだけに「忘れ物」をしっかり取り戻したい。
 毒島とともにSG戦線での存在感との観点からすると白井も秀逸だ。今年前半はSG連続優出でクラシック5着、オールスター3着、そしてグラチャンVと大暴れしている。ダービーは2年連続優出中(2→3着)と堅調だ。
 屈指の速攻派である田頭は14年前、2004年福岡大会の覇者。気迫あふれるスタート攻勢には定評がありセンター戦の時こそ魅力は増す。昨年のグランプリ覇者・桐生は3月の当地周年記念を制しているように、相思相愛の水面だ。
 SG7Vの太田は2005年の津大会を制している。ベテランの域に達し、さばきの精度は円熟味を増している。
 ダービーは57回(桐生)、60回(平和島)、63回(福岡)とV3の高実績を誇る瓜生正義や56回大会(尼崎)覇者でSG12冠の松井繁、今年優勝8回とV量産の吉川元浩も優出戦線に加わってくるだろう。
 昨年覇者の深川真二は妥協なきコース取りで個性派の一面を披露して見せ場を作りたい。
 地元勢では池田を筆頭に赤岩善生平本真之磯部誠岩瀬裕亮の5人がスタンバイ。赤岩は純地元で「蒲郡の看板」を背負っている自負はあるだけに気合満点の走りでV争いに参戦したい。
 クラシックを制した井口佳典、オールスター男の中島孝平ら賞金上位に名を連ねる面々は年末のGPベスト6入りを見据えた戦いも待っている。
 初出場組は中谷朋子西山貴浩、磯部、岩瀬、星栄爾馬場貴也林美憲松崎祐太郎小野生奈の9人。今節がSG自体初出場となる中谷や同じくSG初出場で伸び型が「大好物」な星、繰り上がり出場を決めた小野に穴党ファンは注目したい。