ハイレベルで実力が接近し、激しい優勝争いが展開されそうだ。そんな中でも、今年の充実度では山田哲也が1歩リードする。4月の三国で優勝し、一気に勢いに乗った。7月の福岡まで約3カ月間で、優勝5回の見事な固め打ち。波に乗った時には、圧倒的な強さを発揮する。当地は2015年のメモリアル、2017年3月の周年では惜しくも未勝利に終わったが、それ以前は2節連続で優出を果たすなど、決して相性は悪くない。天性のスタート力を生かした攻撃センスを存分に発揮し、優勝へ突き進む。

 岡村仁にもチャンスは十分。先月の江戸川の優勝戦は圧巻だった。3コースからコンマ08のトップスタートを踏み込み、鮮やかなまくりで今年2回目の優勝を飾った。近況のリズムは申し分なし。本来ならSG、G1戦線での活躍が期待される1人でもある。スピード感溢れる走りでファンを魅了する。
 地元勢では佐藤大介がエースとして奮闘する。今年はコンスタントに結果を残している。当地は1月に7戦5勝と、圧倒的な強さで優勝を飾ったが、前回の8月の開催では体調を崩し、初日を走って無念の途中帰郷。不完全燃焼に終わった借りを返す意味でも、今節は重要なシリーズと言えそうだ。しぶとい走りから目が離せない。
 佐藤以外の地元勢では古川誠之に注目だ。蒲郡では抽選運にも恵まれず、近況は苦しい戦いを強いられるケースが多いが、それでも熱心に調整に取り組み、随所に見せ場は作っている。昨年12月以来となる当地の優出を目指し、気迫の攻めを繰り出す。
 静岡の大場敏渡邉英児の同期コンビもV戦線を盛り上げてくれそうだ。大場はシビアにコースを動くケースは少なくなったが、底力はまだまだ健在。9月の浜名湖ではオール2連対で優勝を飾るなど、大いに気を吐いた。当地は昨年5月のマスターズリーグを制すなど、好相性を誇る。
 渡邉といえば、4月のマスターズの優勝が記憶に新しい。1998年の浜名湖周年以来、約20年ぶりにG1を制し、あらためて存在感をアピールした。年齢を重ね、ハンドルさばきに磨きがかかっている。多彩なさばきは必見だ。
 近況の安定感では鳥居塚孝博も負けていない。夏場はまさに優出ラッシュ。7月には地元の桐生で優勝も手にした。先月の鳴門周年では予選突破を決め、トップレーサー相手にも力が通用することを示した。群馬支部は毒島誠が賞金トップを快走し、関浩哉がヤングダービーVと、意気盛ん。鳥居塚も流れに乗り遅れるわけにはいかない。
 若手レーサーでは竹井貴史にかかる期待が大きくなりそうだ。9月の児島、唐津のルーキーシリーズで連続準V。勢いに乗ってヤングダービーに挑んだが、初日にまさかの転覆。大舞台で結果を残すことはできなかったものの、悔しさが今後の糧になるはず。高倉和士にもダークホースとなる予感がたっぷり。先月の徳山ルーキーシリーズでうれしいデビュー初V。大きな自信をつかみ、意気揚々と蒲郡に参戦する。
 岡部貴司末永由楽も底力は間違いなくA1級。レース巧者の横田茂勝野竜司らも侮れない。4日間の短期決戦だけに、エンジン抽選と、勢い次第では思わぬ伏兵がV候補に名乗りを上げる可能性も十分。激しいバトルから目が離せない。