今年も残り半月余り。年末年始の資金稼ぎにはもってこいの豪華メンバーがそろった。

 女子の主役には遠藤エミを指名したい。スピードの絶対値が頭ひとつ抜けており、SG戦線でも男子と対等に渡り合うなど、大舞台での経験も豊富。その活躍はすでに女子の枠を超えている。クイーンズクライマックスに弾みをつける意味でも、大事なシリーズ。当地は2016年4月のオールレディースで優勝を飾るなど、相性も悪くない。
 細川裕子には地元のエースとして期待がかかる。蒲郡の調整のノウハウを知り尽くしているのは大きな強み。なかなか優勝には手が届かなかったが、前期は5優出。7月のオーシャンカップは初のSGでうれしい初勝利も飾った。8月のレディースチャンピオンでも優出と、安定して結果を残してきた。意地の走りから目が離せない。
 地元勢には宇野弥生谷川里江水野望美ら多彩な顔ぶれがずらり。近況は苦しい戦いが続く谷川だが、底力はまだまだ健在。宇野は大敗が多く、安定感には欠けるが、天性のスタート力を生かした攻撃的な仕掛けは迫力たっぷり。水野は4月の多摩川でうれしいデビュー初V。次世代のエースとして着実に成長を続けている。
 最強のB2級コンビも大いに話題を集めそうだ。鎌倉涼が2015年12月のクイーンズクライマックス以来、約3年ぶりに実戦に復帰する。体力面、レース勘に不安も残るが、2度の出産を経験し、人間的には一回りタフになったはず。当地は2節連続優勝中のドル箱水面。相性の良さを味方にリズムをつかみたい。平高奈菜は3月のレディースオールスターで痛恨のF3。180日間のフライング休みを余儀なくされた。9月の丸亀で復帰はしたが、まだまだ本調子にはほど遠い。来年の巻き返しにつなげる意味でも、結果が欲しい。
 女子同様、男子もハイレベルなバトルが予想されるが、近況の充実度では深川真二が1歩リードする。深川には何より全場制覇と大きな目標があり、残されたラストピースは蒲郡のみ。モチベーションは誰よりも高い。10月のダービーではピット離れに不安を抱え、2着4本、3着2本と手堅く着はまとめたが、持ち味を発揮できなかった。今節はリベンジに燃えている。
 魚谷智之も虎視眈々とチャンスをうかがう。実力、実績は申し分なし。SG、G1戦線での戦いが多く、今年は優勝こそないが、11月の徳山周年は準Vと、さすがの存在感をアピールした。蒲郡では2007年にSG制覇の実績もあり、相性は上々だ。卓越したハンドルワークを駆使し、したたかに優勝を狙う。
 重野哲之江口晃生も有力なV候補。重野は近況のG1の舞台では苦戦が続くが、10月の唐津は5コースからコンマ12のトップスタートを踏み込んでまくりを決め、今年3回目の優勝を手にした。ここ一番での集中力、勝負強さは天下一品だ。江口は2019年前期適用勝率は参加メンバー最高の7.34を稼いだ。年齢を重ねてもテクニックは衰えていない。コース取りからファンを魅了する。
 マスターズ世代に入った岩崎正哉だが、前期は3Vをマークするなど、ハンドルワークに磨きがかかっている。決して派手さはないが、乗り心地を中心に舟足を仕上げ、確実にV争いに参戦する。中辻博訓の走りも見逃せない。当地の直近5節は3優出1Vと、しっかり結果を残している。地元勢では宇佐見淳もシリーズを大いに盛り上げてくれそうだ。真冬の寒さを吹き飛ばす、熱いバトルから目が離せない。
※3780 魚谷智之選手はSGグランプリシリーズに出場するため欠場となりました。