2019年も始まったばかり。年末のグランプリを語ると鬼にも笑われそうだが、熾烈な賞金レースを少しでも優位に進めるためには、誰もが開幕ダッシュを狙っている。2019年1年の行方を占う意味でも、大事な大会がスタートする。

 地元の池田浩二を主役に指名したい。ここ数年はモーター抽選に左右されることが多くなり、本来の実力を考えれば物足りない面もあるが、それでも2018年10月の当地ダービーでは約2年ぶりにSG優出。賞金ランク17位でグランプリに出場を果たすなど、存在感はさすがの一言。走り慣れた水面でスタート力、旋回力をフルに発揮し、47回大会以来の当地周年制覇を狙う。
 蒲郡といえば赤岩善生の名前を挙げないわけにはいかない。卓越した調整手腕を駆使し、当地では必ずエンジンをトップ級に仕上げる。2018年11月のチャレンジカップの準優はピット離れで飛び出し、インを奪って快勝するなど、大いに話題を集めた。今節も圧倒的な地元ファンの支持を受け、魂の走りを披露する。
 2018年覇者の桐生順平にもチャンスは十分。2018年は4月のからつ周年の準優で痛恨のフライングを切り、いまひとつ流れに乗り切れなかったが、それでも賞金ランク11位でグランプリまでたどり着くなど、ボート界のニューリーダーとしての面目は保った。別次元のターンセンスは必見だ。
 白井英治の攻撃的な仕掛けも魅力たっぷり。2018年はSG開幕戦のクラシックから、オールスター、グラチャンと、3連続優出。特に地元・徳山のグラチャンは終盤に0台の切れ味鋭いスタートを連発し、涙、涙の地元SG初制覇で感動を誘った。蒲郡周年は52回大会で優勝を飾っている。広大な水面も味方に、豪快なターンを繰り出す。
 大舞台での勝負強さなら井口佳典も負けていない。年齢を重ねてターンも、スタートも、読みも、全ての質が向上している。蒲郡ダービーではエンジン出しに苦しみながらもしぶとく優出を果たすなど、今節も大崩れは考えられない。53回大会以来の蒲郡周年制覇へ多彩に攻め立てる。
 2018年秋以降、一気にリズムを取り戻したのが石野貴之だ。エンジン調整に光明を見いだし、蒲郡ダービーもトップ級に舟足を仕上げ、堂々の優出(3着)。続くチャレンジカップでも優出を果たし、グランプリ出場も決めた。蒲郡は近況5節で4優出2Vと、相性の良さも大きな武器になる。
 蒲郡ダービーの覇者・守田俊介にとっては凱旋レースとなる。エース格の33号機とコンビを組み、序盤戦から安定した走りで頂点まで駆け上がった。チャレンジカップでは後輩の馬場貴也が優勝するなど、刺激材料には事欠かない。デビュー当初からセンスの塊と評された天才が、円熟期を迎えつつある。2019年も守田の勢いは止まらない。
 笠原亮にとって蒲郡プールは、まさにドル箱水面。50回大会で優勝を手にするなど、節目節目で思い出を刻んできた。2018年は充実の記念2V。どんなコースでも、どんな展開でも1着に突き抜ける旋回力の持ち主だけに、舟券作戦からは外せない。
 絶対王者が巻き返しに燃える。松井繁は、まさかのグランプリ出場を逃した。しかし、チャレンジカップではトップスタートを連発するなど、勝負師としての凄味を見せつけた。底力はまだまだ健在。2年連続のグランプリ不参加は許されない。蒲郡で確実に結果を残し、リズムに乗りたい。
 地元勢では平本真之柳沢一磯部誠らの活躍も楽しみ。いずれも蒲郡でのエンジン出し、スタートのノウハウを知り尽くしているだけに、凡走は考えられない。当地SG制覇の実績を持つ今垣光太郎山崎智也魚谷智之の走りも見逃せない。原田幸哉山田康二ら九州勢も虎視眈々とチャンスをうかがう。真冬の白熱バトルから目が離せない。