ダービーの興奮再び―。シリーズリーダーには石川真二を指名したい。かつての地元戦にモチベーションは高い。昨年10月の当地ダービーの走りは圧巻だった。ピット離れ、出足を強烈に仕上げ、コース取りからファンを魅了。見事にSG初優出を決めた。惜しくも優勝戦は5着に終わったが、新たなトレンドの誕生を予感させるレースぶりだった。今年に入っても勢いは全く止まらない。1月の若松、桐生を連覇。特に桐生は2走目から9連勝をマークするなど、圧倒的な強さを見せつけた。今節も早い段階でピット離れをしっかり仕上げ、シビアなさばきで流れをつかみ取る。
 もう1人の真二、深川真二にもチャンスは十分。全場制覇へ残されたピースは蒲郡のみ。深川は「全然意識していないよ」と自然体を強調するが、いやが応でも話題を集めることは間違いない。当地は昨年12月に参戦。出足中心に舟足を仕上げ、オール3連対と、手堅く着をまとめて優出を果たした。1月の戸田で今年初Vを飾るなど、近況のムードは悪くない。来月のクラシックに勢いを付ける意味でも、結果が欲しい。石川同様、コース取りから熱い走りを披露する。
 萩原秀人も有力なV候補の一角。近況はG1では苦しい戦いが続くが、一般戦になれば話は別。2019年前期適用勝率も石川、深川に次ぐ7.11を稼いだ。当地は昨年のダービーに出場し、序盤戦こそリズムに乗れなかったが、4日目以降は3勝をマークするなど、高い修正能力を発揮。コース不問で1、2着に絡める旋回力を生かし、シャープに勝利を目指す。
 池永太は昨年は深川の6Vに次ぐ、年間5Vをマークした。クラシック出場は予備の3番手。各地で開催される地区選の結果待ちの状態だが、随所に勝負強さをアピールした。本来ならSG戦線で活躍するべきスピードとスタート力の持ち主。広大な蒲郡水面では持ち味が存分に発揮できる。豪快な走りは必見だ。
 近況の充実ぶりが目を引くのが一宮稔弘だ。フライング休みから復帰した昨年11月の宮島から怒涛の優出ラッシュ。昨年12月の多摩川、先月のからつでは、インから堂々と逃げて優勝を手にした。当地は2節連続で優出中と、相性も悪くない。一宮といえば精密機械並のスタート力が最大の武器。迫力満点のスリット攻勢は見逃せない。
 地元勢では山崎哲司に期待が集まる。現在はA2に甘んじているが、底力は間違いなくA1クラス。昨年8月の当地は4日目にコンマ05のスリットオーバー。非常識なフライングで即日帰郷となったが、近況5節は2優出、準優勝2回と、まずまずの結果を残しており、今節はリベンジに燃える。地元勢では黒柳浩孝宮下元胤らも虎視眈々とチャンスをうかがう。
 尾嶋一広高野哲史の兵庫支部コンビも侮れない。尾嶋は5期連続のA1を確保するなど、そつがない運びが持ち味。当地は2017年3月に優出実績もある。高野は昨年11月の下関、尼崎のルーキーシリーズを制し、今期は快調な滑り出し。尾嶋同様、非凡なレースセンスを発揮し、V戦線を大いに盛り上げる。
 川上剛は2015年の九州地区選を制すなど、G1、SGで豊富な経験を持つ。的確なエンジン出しと、卓越したハンドルワークを持つだけに、大崩れは考えられない。宮武英司中越博紀の香川支部コンビも楽しみは十分。若手レーサーではすでに2回のV実績を誇る佐藤隆太郎に注目だ。フライング、転覆の多さがネックだが、ポテンシャルに疑いの余地はない。攻撃的な仕掛けでチャンスをつかみ取る。