直前のビクトリーカップに続き、今節も全国の各地区選手権と日程が重なっているため、A1は3選手しかあっせんされていないが、実力伯仲の好メンバーで6日間の熱戦が繰り広げられる。

 今節の出場メンバーで2021年前期の適用勝率トップは鈴木幸夫重野哲之。ともに6.53で並んでいるが、1着本数、2連対率、3連対率でも勝ったのが地元の御大・鈴木だ。63歳になってもレースパフォーマンスは衰え知らず。選手手帳を開けば、1ページ目に名前が載っており、現役最年長のA1戦士だ。枠番主張が全盛の現代ボートレースにおいても、鈴木の個性は確立されている。
 1992年に当地のクラシック(総理大臣杯)でSGを初制覇し、G1は7勝を挙げている。近年も昨年3月の福岡を始め、一昨年も鳴門で美酒を味わっているが、蒲郡での優勝は2004年3月以来遠ざかっている。純ホームプールで約17年ぶりの優勝に照準を合わせる。
 SGウィナーと言えば重野もその一人。2011年3月に戸田で行われるはずだったクラシックの代替開催・SG東日本復興支援競走を圧巻のパワーで優勝。G1は地元の浜名湖で東海地区選手権と周年記念を勝っている。また、2018年4月には全国24場制覇。初優勝するまでに4年9カ月もかかったが、機力出しのノウハウを手の内に入れてからはハイピッチでV回数を重ねた。蒲郡は地元に次ぐ15優出4Vと好成績を残している。
 近況の当地戦で優出常連と言えば石塚久也。昨年は7月、10月、12月と優出し、目下3節連続でファイナリストに名前を連ねている。前出の鈴木や重野と異なり、1着本数より2〜3着数の方が多いのが特徴。オープンコースから繰り出す俊敏ターンが持ち味だ。
 A2は15選手がエントリー。三重からは平田健之佑森竜也の二人がV戦線に顔を出す。平田は今期に入ってリズムアップし、6点台半ばをキープしている。5期振りのA1返り咲きを目指して心技体が充実だ。森は1月21日に通算2000勝のメモリアルゴール。55歳になったが、未だに果敢なまくりを披露するシーンを目にする。好機を手にするとレースでの存在感はグッと増す。
 前期はA2に降格してしまった内堀学だが、今期はV字回復。4度目のA1が視野に入っている。フライング持ちでも大きく割り引く必要はないか。
 復調著しいのは堤昇。かつてはA1常連だったが、ここ5期はA2暮らしが続いていた。今期は1月17日現在で67走して6.45。まだ先は長いが、A1に返り咲く可能性は十分に秘めている。同じく静岡の金子良昭は56歳になっても情熱に陰りはない。
 他にも金子賢志馬場剛一柳和孝加瀬智宏芦澤望らが、脇役にあまんずることなくシリーズを盛り上げる。
 最後に地元からは御大の鈴木を始め、堀本裕也大谷直弘西村豪洋安藤裕貴吉田凌太朗太田潮笠間憲哉の8選手が迎え撃つ。西村は9月の当地戦を2コース差しでデビュー初優勝。その後は快音が響かず、今期は5点にも届いていないが、初Vを飾った当地で浮上のキッカケをつかみたい。
 浮上と言えば、吉田もその一人。4期前はA1に昇格したが、フライング連発でB1にまで降格してしまった。まだ本来の走りは取り戻せていないが、確実に上昇カーブは描いている。