昨年のボートレース蒲郡は「GⅠレース3本立て」で熱戦が繰り広げられましたが、今年は特別競走2本立て。あっ、一本少ないと思わないでください。10月にはSGボートレースダービーが開催されます。今から待ち遠しいですが、3月25日からの62周年記念も豪華メンバーが集結してみどころ満載です。
 そこで、今年の「オールジャパン竹島特別」に出場する全52選手を、ダービー勝率順に紹介いたします。集計期間は昨年の8月1日から2月7日まで約6カ月間です。なお、ダービーの選考期間は7月31日までの1年間です。
 本題に入る前に、62周年記念のメンバーがどのように決定したのかを説明します。昨年は江戸川のGⅠダイヤモンドカップと同一日程だったため、両場に主力選手が分散しましたが、今年はGⅠは蒲郡の単独開催。三国はGⅡのモーターボート大賞だけに、選手を呼ぶ優先権は蒲郡にありました。
 とは言え、開催施行者が選べるのは16名。残りの36名はモーターボート競走会のあっせん課が選出する仕組みです。
 地元選手を含めて16名までしか選ぶことが出来なかったため、担当者は相当頭を悩ませていました。それでは本題に戻りましょう。

 ダービーの優先出場枠は8つ。前年覇者(深川真二)と直前のSGチャンプとなるメモリアルの覇者(未定)、それとグランプリのファイナリストです。

 昨年の桐生順平は、クラシックとグランプリの2冠に輝きMVPを獲得。頂点を極めました。「グランプリを獲った翌年はスランプに陥る」。ボート界にはこのようなジンクスが存在しますが、完成度の高い超速ターンでプレッシャーをハネ返します。今シリーズはドリーム戦の6号艇からのスタートですが、難なく克服してくるでしょう。
 グランプリ準Vの井口佳典は、ドリーム戦5号艇でのエントリー。SG優勝は2012年のオーシャンカップ(尼崎)以来、5年半ほど遠ざかっていますが、その間にGⅠを8勝、GⅡを1勝しています。蒲郡は53周年記念を含む4Vと相性は悪くないだけに、今シリーズも優勝候補のひとりです。
 グランプリは銅メダルだった峰竜太ですが、昨年も年間最高勝率を残し3年連続で表彰式典に出席しました。原動力はモーターを引き出す調整力。これにより、大崩れしないのが最大の強みです。ドリーム戦は4号艇で登場です。
 同4着の菊地孝平は、昨年2月に地元浜名湖周年を制して、クラシック(児島)でも優出3着。幸先の良い滑り出しでしたが、当地61周年記念の3日目12レースで大クラッシュをしていまい、リズムが崩れてしまいました。その時以来の参戦だけにトラウマが心配材料ですが、スタートを柱とした攻撃力はボート界屈指。払拭する走りに期待です。
 同5着の毒島誠は、チャレンジカップ(下関)で4年3カ月振りのSGタイトルをゲット。秋からの猛スパートは見事でした。蒲郡は4優出2優勝。勝ち星は一般戦でのモノですが、優出は一昨年のグランドチャンピオン(4着)と昨年のダイヤモンドカップ(4着)です。いつ来ても結果を残しています。
 同6着の石野貴之は、念願のグランプリ制覇はお預けになりましたが、昨年もSG2勝、GⅠ1勝を積み上げました。その内のひとつは、当地で11月に行われたダイヤモンドカップ。得点率トップ通過から王道の押し切り劇でした。蒲郡はスタート勘が合わず苦戦した時期もありましたが、近5節では4優出3優勝。手の内に入れています。ドリーム戦は赤いカポックを身にまといます。

 全選手の中でダービー勝率トップは白井英治と峰竜太の8.40。白井は昨夏から大幅な減量に取り組み大躍進中です。メモリアル以降の15節で9優出3優勝。グランプリ以外は全て予選を突破しています。加えてGⅠ以上の優勝は10月の下関周年のみですが、残りの6優出は全てSG・GⅠで舟券に絡んでいます。蒲郡は52周年記念を含む5優勝。デビュー初Vの地でもあります。
 ダービーの選考勝率14位は辻栄蔵。年末の18人には残れませんでしたが、手堅いコーナーワークは特筆級です。昨年7月以降にGⅠ以上のレースを15節走っていますが、13節で準優入り。少々古くなりますが、蒲郡は2003年のオーシャンカップでSG初優出初Vを飾った水面です。
 15位の須藤博倫は、中田竜太の師匠であり、埼玉支部のアニキ的存在です。GⅠタイトルを3つ持っていますが、1つは蒲郡59周年記念。蒲郡では一般戦でも2勝挙げているだけに、当地との呼吸はピッタリです。
 16位の王者・松井繁は、通算獲得賞金額が36億円を突破。SGは66優出12優勝、GⅠは162優出57優勝と走る殿堂です。ドリーム戦は2号艇から巧腕さばきを披露します。
 王者が今シリーズの最年長ならば、最年少は19位の羽野直也です。昨年10月の大村周年を2コース差しで快勝。ボート界に衝撃を与えました。その後も12月の芦屋周年(2着)、1月の唐津周年(3着)で着実に経験値を積んでいます。
 20位の寺田祥は、昨夏のメモリアルでSG初制覇。8戦7勝2着1本の準パーフェクトVでした。11月には児島周年をゲット。12月の鳴門周年(5着)、2月の徳山周年(3着)でもファイナル入りを果たしています。

 24位は池田浩二。昨年はSGロードで結果を残せず、グランプリ出場を逃しましたが、愛知のエースには変わりありません。今年は一段と奮起するでしょうし、気持ちも入っています。ドリーム戦はいつもの定位置から白星発進を目指します。
 26位の萩原秀人は、角度鋭いターンが持ち味。外枠からでも握り差しで届かせるだけに、穴党からの支持が高い選手です。
 27位は赤岩善生。当地での優勝回数は22回、蒲郡最強伝説を継続中です。GⅠも2011年の東海地区選手権と57周年記念を勝っていますが、記念Vからは遠ざかっているだけに、そろそろの思いは強いでしょう。
 平本真之は東海地区選手権(常滑)の優勝戦で痛恨のスリットオーバー。重いペナルティーが待っていますが、次代の愛知を背負う逸材だけに踏ん張りに期待します。
 33位の吉田拡郎は、昨秋の高松宮記念(住之江)で久々のGⅠV。6号艇からの金星でした。蒲郡は昨年10月に6戦全勝で優勝戦も1号艇でしたが、台風接近のため最終日は7レース以降が打ち切りになった経緯があります。
 ダービー勝率7.39の35位タイには、前沢丈史、西山貴浩、坪井康晴の3選手が並んでいます。前沢は昨年6Vマーク。直前のクラシック(浜名湖)で初SGを経験しての参戦になります。坪井は地元SG後ですが、蒲郡との相性がいいだけに、不安材料にはなりません。西山も復調著しいです。
 42位の松崎祐太郎は、今期が好調で好位置に付けています。GⅠで結果を残せるか注目です。ボーダー上にいる磯部誠は、年末の三国、常滑の新春レースを優勝。その後も優出は外さず、5連続優出と一般戦では主役を張れるだけに、こちらも記念戦線で快音を響かせたい思いでしょう。

 56位の田村隆信、64位の原田幸哉は、どちらもSG3勝、GⅠを二桁勝っています。特に原田はかつてのホームプールですが、まだ蒲郡での勲章はありません。地元意識を持って臨むことでしょう。
 66位の中田竜太は、当地ヤングダービーチャンプ。続く11月のダイヤモンドカップでも優勝戦まで駒を進めました。現行モーターを2度乗ってどちらも仕上げているだけに、いいイメージを持っての参戦です。
 72位の西村拓也はGⅠ7優出、79位の安達裕樹は2009年12月に地元津周年を勝っているだけに、伏兵以上のマークが必要です。
 83位の篠崎元志は、走る回数が少ないですが、蒲郡との相性は良好です。2009年のダイヤモンドカップでGⅠ初優出。2015年のメモリアルでは峰竜太とのマッチレースに競り勝ちました。
 昨年の最多勝利選手の吉川昭男が92位、94位は蒲郡60周年記念の覇者・柳沢一です。柳沢は今年の正月レースを逆転V。当地での仕上げ方を熟知しているだけに脅威の存在です。

 これ以降の選手がダービー出場となると、かなり追い込まないといけませんが、まだ締め切りまで十分な時間が残っています。ビッグネームでは、当地のグランドチャンピオンをまくって制した山崎智也。193位ですが、SG11勝、GⅠ30勝の実力者だけに、怒濤の猛追ショーがあるかもしれません。今シリーズもキッカケひとつでV圏内に突入するでしょう。
 仲口博崇は200位以下ですが、蒲郡を走る時は侮れない存在です。師匠・大嶋一也元選手の引退レースに出場することが出来なかっただけに、その思いを今大会にぶつけることでしょう。
 まだ記念タイトルには手が届いていないですが、GⅠ戦で活躍して名前を売りたい面々が多数参戦します。後藤翔之、上野真之介、河村了、村岡賢人、河合佑樹、大上卓人、和田兼輔、下出卓矢、尾嶋一広、真庭明志、大池佑来、土屋智則、藤田靖弘、近江翔吾、谷川祐一、島村隆幸が春の嵐を呼び込みます。
 最後に昨年はびわこ周年を勝ってGⅠウィナーの仲間入りした片岡雅裕、2018年のトップルーキーに選出された安河内将、山崎郡、村松修二も軽視は禁物です。

※データは2018.2.7現在のものです。


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