荻野:選手になろうと思ったきっかけはなんですか。
仲口:親父が競艇選手だったからです。親父のことを好きでしたし、尊敬していましたからね。ほとんど家にいない人でしたが、休みのときはいろんなところに連れて行ってもらったり遊んでもらったので、本当に親父のことが好きでしたね。そんな姿を見ていて親父に憧れていたんだと思います。
親父の選手としての成績は驚くべきものはありません。だけど僕が選手になってから、いろんな選手に話を聞いてても、親父のプロペラの完成度、作りかた、たたき方の技術が飛びぬけているなと思いました。
それで実際に新人のころは親父にプロペラを教えてもらいました。
荻野:そういったお父さんの技術に、仲口選手のレーススタイルをプラスしていまの仲口選手がいるんですね。
仲口:それだけではないです。大嶋さんの存在が大きいです。師匠ですからね。親父が「上に行きたいなら、上にいる人間につけ」と言っていました。それで、僕は選手になる時に大嶋さんを目標としていたので、大嶋さんのところに行ったんですけど、競艇のことはなかなか教えてくれませんでしたね。大嶋さんが「プロペラを見てやるから家に来い。」と言ってくれるまでに3年りました。
大嶋さんは、みんなにはやさしいけど僕には相当厳しいですよ。
荻野:僕にはやさしいですよ。(笑)
仲口:僕には本当に厳しいです。 |