2017年のボートレース蒲郡は「G1競走3本立て!」。第2弾の今回は、9月19日からプレミアムG1のヤングダービーが開催されます。

 このプレミアムG1とは、マスターズチャンピオン(名人戦)、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)、クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)、そして今大会を含めた4競走です。

 では、ヤングダービーの何がプレミアムなのでしょうか!? レースの難易度では、同じG1でも周年記念には及びません。ですが、勝ちたい気持ちと優勝賞金はヒケは取りません。また、多くの若手にとってG1初タイトルのチャンスであり、高額賞金(1,000万円)とSGの出場権がセットで付いて来ます。加えて全国発売で多くのファンや関係者が注目しているだけに、誰もが目の色を変えて挑みます。
G1レース優勝賞金 プレミアムG1 周年記念 ダイヤモンドカップ
1,000万円 900万円 800万円
 2014年から出場資格が「30歳未満」になりましたが、前身の新鋭王座決定戦は期別に区別されていました。今回は出場選手を4つに分け、おおまかな期別で紹介いたします。なお、本文中に出てくるデータについては、2017年7月25日現在の成績です。
※文中の選手名をクリックするとプロフィールページにリンクします。
 95期海野康志郎は、一人だけ二桁期であるように、デビューしたのが17歳になる直前でした。通算出走回数が3,000走を超えているように、誰よりも経験を積んでいます。蒲郡は昨年、今年と連続優出。8月上旬に走ることが出来る強みもあります。

 100期は、松崎祐太郎松尾祭が参戦。昨年の松崎はウエスタンヤングを制して勢いがありましたが、その後はG1のあっせんが増えて壁にブチ当たっています。松尾は4月の江戸川で嬉しいデビュー初V。まだA1勝率に届いていませんが、前期は初の6点台に乗せただけに、徐々に力を付けています。

 101期は、篠崎仁志を始め、守屋美穂北野輝季の3選手。SG・G1戦線で活躍する篠崎は、ヤング世代では実績が抜けています。G1V3に加えて、昨年のグランプリでは2ndステージまで進出。今節のメンバーであの緊張感を味わった選手は不在です。蒲郡ではグラチャン、3月の周年で堅実に準優入り。特にグラチャンの予選最終日は、兄・元志とSGワン・ツーゴールを決めて話題を提供しました。優勝候補の筆頭です。
 守屋は昨年4月に産休から復帰。2期続けてA1をキープして完全復調をアピールしました。
 北野は7月からA2に降格。今期に入っても気合が空回りしてフライング持ちでの参戦ですが、地元戦だけにいつも以上に集中して克服するでしょう。
 
 102期は、ドリーム戦にシードされた3選手を含む6名がエントリー。ドリーム戦3号艇の前田将太は、まだG1Vこそ成し遂げていませんが、優出回数は篠崎仁志と同じ最多の8回。いつ獲っても不思議ではありません。ウエスタンヤング(宮島)を勝ち、続く福岡でも優勝。エンジンがかかってきました。
 4号艇の遠藤エミもG1以上の勲章は手にしていませんが、実力は折り紙付きです。この一年間はSGレースに皆勤して2度の予選突破。オーシャンカップの準優勝戦では、あわやのシーンを演出しました。 SG戦士とも互角に渡り合えるのが最大の強みです。
 5号艇の山田康二は、6月の江戸川周年で優出2着。続く常滑MB大賞ではG2を初制覇して勢いに乗っています。モーターを引き出す力とスケールの大きな走りがセールスポイント。今度はヤングダービーにロックオンです。
 2013年2月の住之江周年で優出(4着)して周囲を驚かせた上野真之介。その後は快音が届いていませんが、V戦線に加わるだけの力は秘めています。
 樋口由加里平見真彦は、前期勝率で自己最高をマーク。着実に力を付けています。特に平見はG1初出場を目標にして日々奮闘。蒲郡での調整方法はバッチリなだけに、伏兵以上の警戒が必要です。
 103期は、最大の7名を送り込んで来ました。実績でリードする深谷知博は、2014年の浜名湖周年でG1初優出初Vをゲット。静岡に新星が誕生しました。前期は出走回数不足でA2に陥落してしまいましたが、質の高いレースっぷりは健在です。
 選考勝率7位は黒井達矢。後輩の中田竜太にG1Vは先を越されてしまいましたが、逆転を虎視眈々と狙っています。イースタンヤングでは、最終日の一般戦で勇み足をしましたが、引きずることなく次節の唐津で今年初優勝。フライング休み明けになりますが、メンタル面は大丈夫でしょう。
 3期連続でA1をキープしている古澤光紀、第2回大会(尼崎)のファイナリストの渡邉和将、ムラ気のある秋元哲らもリズムに乗ると怖い存在です。
 女子はオールスター、オーシャンカップで予選を突破した小野生奈。やまと学校ではブービー勝率でしたが、練習を積み重ねてここまで強くなりました。蒲郡はデビュー初Vの地で相性は良好です。喜井つかさは、ケガを乗り越えてからもA2を確保しています。
 104期は、精鋭揃いのカルテット。選考勝率1位の中田竜太は、今年4優勝で4月にはG1タイトル(丸亀周年)も手に入れました。初代チャンプの桐生順平を追う存在として、ヤングダービーは欲しいタイトルでしょう。
 昨年の常滑大会を制した松田大志郎。オーシャンカップではSG4節目にして水神祭を挙げ、その勢いで予選を突破しました。蒲郡は優勝歴もあるだけに、大会連覇へのイメージが膨らみます。
 岡村慶太は常に6点台半ばの勝率を残す安定銘柄。まだ記念に呼ばれるとパンチ不足ですが、同世代の戦いなら十分に通用します。
 竹井奈美は昨年のクイーンズクライマックスで優出2着。人気に実力が追い付いて来ました。
 105期で蒲郡と言えば、2014年10月14日のルーキーシリーズ優勝戦が思い出されます。ファイナリストが全て105期の同期対決になり、塩田北斗がまくり差しで優勝を飾りました。塩田は7月の当地戦は凡機に苦しみましたが、機歴以上に好ファイトをしていました。
 他の優出メンバーは、2コースから仕掛けて行った中嶋健一郎(落水)と4着だった佐藤翼が出場します。ダッシュを乗せたスリット攻勢が持ち味の中嶋と当地はデビュー初Vを飾った思い出の水面である佐藤も侮れません。
前期は初のA1に昇格した村岡賢人。ギリギリで滑り込みましたが、今期に入ってアベレージがグンと上がり底上げした印象です。
 対照的にA1→B1に降格してしまったのが渡邉優美。スランプに入ると長いタイプですが、爆発した時は結果に繋がります。4月の唐津ヴィーナスシリーズでは11戦9勝オール2連対での優勝。序盤でリズムに乗れるかどうかです。
 105期のトリは磯部誠。ホームプールは常滑ですが、「ガマの方が調整が合うし結果も残せている」と話すように、通算当地優勝2回、近年の一般戦ではほとんど優出を外しません。昨年は2走目に痛恨のスリットオーバー。雪辱は得意の蒲郡水面で果たします。

 106期は、岩瀬裕亮今井美亜の二人ですが、少数をハネ返すだけの力を持っています。岩瀬はヤングダービーのラストイヤーを純ホームで迎えるアドバンテージ。加えて今年はオーシャンカップ、メモリアルとSG2連戦を経て大目標を迎えます。
 今井は昨年の平和島3DAYSバトルトーナメントを大外から優勝。イースタンヤングでも優出をしているように、男女混合戦でも互角に渡り合えます。
107期森智也近江翔吾108期木下翔太が単騎で乗り込みます。近江はもうすぐデビューして7年が経ちますが、蒲郡は初登場。水面相性は分かりませんが、今年は児島と丸亀で優勝しています。
 木下翔太は、今年に入ってG1優出2回。いずれも予選はオール舟券絡みの好成績で勝ち上がりました。スケールの大きさが伝わるだけに、ヤングダービーは初出場ですが、いきなり快走しても不思議ではありません。

 109期は、片橋幸貴大上卓人島村隆幸丸野一樹永井彪也の5人衆です。片橋はトライアルのイースタンヤングで初V。ご褒美に優先出場権を獲得しました。まだB1の身ですが、今期はA1昇格を目指して頑張っています。
 昨年は優出6着の丸野。丘の上ではユーモアですが、レースでのキレ味は格別です。今期は期始めのフライングでピリッとしていませんが、ここにはしっかりと照準を合わせて来るでしょう。
 昨年の島村はルーキーシリーズを第5戦(尼崎)第6戦(下関)第7戦(徳山)と3連続優勝。同世代の戦いにはめっぽう強かったですが、第8戦の蒲郡で勇み足。その後F2になり、B1へ降級してしまいました。新期一転した今期は元のA1ペースで好走。前回のトラウマはあっさりと克服するでしょう。
 大上と永井は今期からA1の仲間入り。G1あっせんが入りながら、それをキープする難しさが待っています。初出場でどこまでやれるのか!? 力試しのシリーズです。
 110期は、河野大白神優上條暢嵩、111期は堀本和也が挑みます。上條は前々期に7点勝率を残し、前期は6.46。これだけを見れば成績を落としたようにも見えますが、下がったのは数字だけで経験値はグンとアップしています。内容は14節でG1が6節、G2が2節、一般戦は6節のみでした。成長が著しい時期に加えて年齢も23歳。どこまで強くなるのか目が離せません。
 河野、白神、堀本はまだA1&優勝歴がありませんが、今期はA1を狙える位置にいます。今節は1点増しのG1戦だけに気合が入ります。

 112期は、山田祐也今泉友吾山崎郡の3戦士。山田と山崎は昨年の最優秀新人賞を懸けて争われましたが、優勝回数と勝率のバランスが評価され、山田に軍配が挙がりました。とは言え、ダッシュからのレースが得意の山田とオープンコースから安定感のある山崎は甲乙が付けがたいです。
 今泉は初のA1に昇格して、真価が問われています。まだフライング歴がないのは立派ですが、飛躍するためにはスタートの精度を上げる必要があります。
 113期は、佐藤博亮椎名豊。両者ともA1までたどり着きましたが、明暗が分かれています。椎名が通算11優出3優勝なのに対して、佐藤は10優出で優勝はお預け状態。レースセンスで見劣ることはないのですが、メンタル面が課題なのでしょう。とはいえ、蒲郡はかつてのスター候補生に選ばれて成長を遂げた水面。恩返しの気持ちが強いでしょう。

 最後は114期松尾拓村松修二羽野直也、115期の仲谷颯仁です。昨年の松尾は3優勝も挙げながら新人王に届きませんでした。悔しさを胸に前期は6点台に乗せましたが、今期は絶不調。浮上のキッカケをつかみたいところです。
 伸びシロは若いほどあります。26歳の村松が初のA1を視野に入れれば、22歳の羽野は5月に2優勝。勢いを感じさせます。

 115期の仲谷颯仁は、今年1月に唐津で初優勝。4月の戸田も制して中押し打を放ちました。今年9優出が示すように、安定感も光っています。デビュー戦でフライングをするぐらいの度胸があるだけに、当地初参戦もマイナス材料にはならないでしょう。