東西のトライアルレースを斬る!

  •  去る6月29日〜7月4日の6日間、桐生ではイースタンヤング、宮島ではウエスタンヤングが行われました。ヤングダービーの選考期間締め切りが6月30日とあって、本戦出場を懸けた勝負駆けや優勝者に贈られる優先出場権を巡って激しいバトルが繰り広げられました。
     実際に現地はどんな雰囲気だったのか!? 一節間、ビッシリと取材をした現場記者との電話トークが実現。トライアルレースの走りから本番のヤングダービーで狙える選手を探ります。

  • 本日はお忙しいところ、ご協力してくださりありがとうございます。
  • こちらこそよろしくお願いします。(声が被る)
  • あの〜太田さん、このまま両耳に当てて話すのですか!?
  • ええ、そうですよ。3人が同時に会話をすることが出来るといいなと思ったので。これは僕が中学生の時に「君が嘘をついた」(1988年10月〜12月に放映)というドラマがあって、そのワンシーンの中で男子3人がこうやって作戦会議をしていたんです。それを思い出して…。
  • はあ。
  • 今はLINEで簡単に出来ますよ。
  • 太田さんはLINEをしてないですもんね。
  • すみません。面倒でしょうけど、今回はこれでお願いします。(LINEは)近々始めますので。
  • それではさっそくですけど、イースタンから振り返りましょうか。
  • いろいろな意味で血気盛んな若手らしいレースでした。
  • タイトな場面が多く、事故も多かったですよね!?
  • ええ、優勝候補筆頭の中田竜太は2走続けての転覆で途中帰郷しました。道中の攻防が激しいので、記念に出ている岩瀬裕亮磯部誠はちょっと怖がっていましたね。
  • こっち(ウエスタン)は優勝戦でフライングが出てしまいました。
  • 1号艇の中村辰也ですよね。
  • ええ。初日のピンピン発進でヤングダービー出場の権利を獲りましたけど、優勝戦の勇み足で棒に振ってしまいました。デビュー初Vが懸かっていたし、力が入ってしまったのでしょう。
  • 最後に優勝したのは、得点率トップ通過だった前田将太でした。
  • 彼はこのクラスでは全ての面で力が違ってました。これでウエスタンは福岡支部の4連覇。9月の本番についても「今年がラストだから勝ちたい」と意気込んでいました。
  • グラチャン優出A着の篠崎仁志はいかがでしたか?
  • 宮島は2013年の周年で最後(優勝戦)に1号艇でフライングをしているんですよ。そのトラウマがあって、スタートは行けていませんでした。それでも、道中の走りは全然違ってましたけどね。
  • イースタンを優勝したのは片橋幸貴でした。
  • 予選、準優と白星はありませんでしたが、最後の最後に逆転劇で優勝。こちらはデビュー初Vを飾りました。本戦への出場権がなかっただけに、一発ツモはトライアルレースのコンセプトにピッタリでしたね。
  • ヤングダービーを地元で迎える愛知勢はどうでしたか?
  • やはり岩瀬裕亮は安定感がありましたね。本戦のドリームメンバーに入ることを目標にしていたので、最初の2日間は特に気合が入ってました。前検日の時点で6位の岩瀬が6.95。7位の黒井達矢が6.94。僅か0.01差で初日のドリーム戦は直接対決が行われました。3号艇の黒井がB着で4号艇の岩瀬はA着。気持ちの差が表れていました。
  • 女子選手についても触れておきましょう。
    イースタンはどうでしたか?
  • 今井美亜遠藤エミが優出。どちらも右肩上がりでした。遠藤は「(近況は)成績こそいいけど、自分のターンが出来ていない。目の肥えた方が見ればすぐに分かると思う。それに、ガムシャラなターンも出来ていない」と話していましたが、準優の攻めっぷりは豪快でした。
  • 確かに鮮やかなまくりでしたね。では、ウエスタンは?
  • 守屋美穂ですね。フライング持ちだったので準優のゼロ台合戦には加われませんでしたが、予選は3勝を挙げる活躍。さばきが戻ってますね。
  • 全72レースでベストレースを挙げるならどれになりますか?
  • え〜と(被る)
  • それでは、イースタンからいきましょうか。
  • 準優の10レースですね。上條嘉嗣暢嵩の兄弟対決が実現したのですが、二人が優出を懸けて激しく火花を散らしました。兄の嘉嗣を弟の暢嵩が追うのですが、「姑息(こそく)な技は使いたくなかった」と終始ツケマイ勝負を敢行。最後まで目が離せませんでした。
  • ウエスタンはどのレースですか?
  • こちらも準優で12レースになります。伸びが超抜だった村岡賢人前田将太をまくったレースです。前検から動いていたのですが、ここ一番でそれを生かすレースをしました。優勝戦も3カドに引っ張って攻めて行き、出足のいい前田に差し切られましたが、積極的にレースを作った点は良かったと思います。
  • 最後にお二人がヤングダービーで買ってみたい選手や特に注目したい選手をお願いいたします。
  • まずは優勝戦で敗れてしまった山崎郡です。大阪支部で活躍するのは大変ですけど、同時に成長することが出来る環境とも言えます。強いレーサーがする行動をしているし、いい雰囲気を持っています。
  • 112期で登録番号は下の方ですが、ヤング世代では風格がありますもんね。
  • ええ。そして先ほど挙げさせていただいた遠藤エミ。僕はあの準優がターニングポイントになる気がしてならないんですよ。SGでも通用していますし、男子相手に走ることに慣れてます。いずれヤングダービーを女子選手が勝つ日が来ると思いますが、それは遠藤ではないかなと。
  • 高谷さんは?
  • 一番買いたいのは海野康志郎ですね。ウエスタンヤングではボロエンジンでどうしようもなかったですが、まともなのを引いていたら違ったと思います。あのウェートでもしっかりと成績を残せていますし、95期生で誰よりも経験値が高いのも買い材料です。
  • 蒲郡との相性も悪くないですよ。
  • そうですか。あとは村松修二です。彼は初動のかけ方が早いので、今節は詰まるシーンをよく見ました。上のレースになった方が持ち味が生きるタイプだと思うので、本番でこそ買いたいですね。
  • なるほど。大変参考になりました。それではお二人ともありがとうござい…。
  • あれっ!? 電話のことには触れずに終わるのですか!?
  • なんやかんやで60分。ずっと両手で持ちながら話すのはラクではなかったかな!?(苦笑)
  • (耳に)汗をかいてもうたわ。
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