新エンジン、新プロペラ、新ボートになって3節目。選手はもちろん、ファンも手探り状態でのシリーズとなりそうだ。だからこそ思わぬ選手が想定外のパワーを発揮するケースや、その逆もしかり。しっかり動きを見極めれば、高配当をゲットできる可能性も膨らむ。見どころは尽きない。

 実績、経験値の高さで金子龍介をシリーズリーダーに指名したい。年齢を重ねても、力は全く衰えていない。事実、先月のマスターズチャンピオンでは豪華メンバーを相手に、堂々の優出。優勝戦は惜しくも3着に敗れたが、節間を通じて大いに見せ場を作った。先月の常滑はオール2連対で優勝を飾るなど、今年に入ってコンスタントに優出を重ねている。当地は通算4Vの実績があり、相性も上々。いぶし銀のハンドルワークから目が離せない。
 充実度なら秦英悟も負けていない。2021年後期適用勝率は参加メンバートップ、キャリアハイの7.34を稼いだ。昨年のグランプリシリーズで優出を果たして大きな注目を集め、今年もすでに1月の浜名湖、2月の唐津で優勝を手にしている。先月の住之江周年では惜しくも準優3着で涙をのんだが、地力は着実にアップしている。
 杉山貴博も蒲郡は最近5節で4優出と、安定して結果を残している。エンジン出しのノウハウは知り尽くしているだけに、有力なV候補だ。当地巧者なら本橋克洋の名前も挙がる。常に早い段階で整備、調整に正解を出し、大崩れすることは考えられない。また、当地V実績がある富永正人も勝負強さは抜群だ。
 地元勢では吉田凌太朗に大きな期待が集まる。フライング過多もあってなかなかブレークできないのが歯がゆいが、持っているセンスは一級品だ。本来ならG1、SG戦線で活躍するべき選手。蒲郡は2月に優勝をマークするなど、相性の良さは折り紙つき。当地2節連続Vを飾り、今後の戦いに勢いを付けたい。地元勢では西川新太郎、イン魂を貫く清水紀克らもシリーズを大いに盛り上げてくれそうだ。
 真庭明志中村辰也の長崎コンビも軽視は禁物。ともに7月からA1の座を手放すが、底力は秘めている。白神優のスピード戦もファンを大いに沸かせてくれそうだ。勢いに乗ればそのまま優勝まで突っ走るポテンシャルを持っている。エンジン出しがうまい黒崎竜也、攻撃センス満点の原豊土、実績上位の中村有裕も虎視眈々とチャンスをうかがう。
 女子レーサーでは水野望美谷川里江の地元ツートップに注目。水野は先月の常滑オールレディースでは出足、回り足を強力に仕上げ、見事に準V。昨年11月の戸田オールレディース以来、優勝戦から遠ざかっていたが、さすがの存在感をアピールした。地元で結果を残し、さらにリズムに乗りたい。谷川もまだまだ実力は健在。勝負どころを逃さす、大胆な攻めを繰り出す。強気な攻めが持ち味の島田なぎさ、玄人好みの池田紫乃古賀千晶の頑張りも楽しみだ。男子をどこまで苦しめるか。女子が元気なら、シリーズはより面白くなる。熱いバトルは必見だ。