SGメモリアルに選出されなかった実力者が、蒲郡に集結して白熱の攻防戦が繰り広げる。実績でぶっちぎっているのが
今垣光太郎。通算108Vを飾り、SGは9冠、G1は29個のタイトルを保持している。当地はデビュー2年足らずで初優出初優勝。また、初代ナイターキングに輝いた2002年のメモリアルを始め、2004年メモリアル、46周年Vと大活躍している。「最近は蒲郡で活躍することが出来てないので…」と本人は慎重な口ぶりだが、モーター抽選や流れがかみ合わなかったりしているだけ。7月のオーシャンカップ(尼崎)では予選を突破とSG戦線でも存在感をアピールした。久々の当地Vへ意欲の参戦だ。
SG2冠、G1で5勝は
平尾崇典。長らく岡山支部を引っ張り、今秋には50歳を迎えるが、ダッシュ乗せの質は全く衰えていない。ウェート管理も素晴らしく自分に厳しい姿勢を貫いている。フライング持ちでの参戦だが、大きな割り引きは必要ないだろう。
広島支部からは3人のA1戦士が参戦する。今春の宮島周年で錦を飾ったのが
船岡洋一郎。センターからトップショットを決め、インから先マイする馬場貴也の内懐へボートを走らせた。前期は自己最高勝率(6.90)を残し波に乗っている。
大上卓人も着実に力を付けている。当地で行われた2017年のヤングダービーは、G1初優出だったこともあり、まだ線が細かったが、翌年に年間5Vを達成してクラシックの権利をゲット。そこからSG準レギュラーに上り詰めた。船岡との比較では、G1Vこそ果たしていないが、SGでの実績(準優入り4回)や今期適用勝率(7.70)は上回っている。優勝候補の一人だ。
山下流心はデビューから6年間はB級暮らしだったが、前々期に初のA2に昇格。勢いそのままに前期はA1ボーダーをクリアして、1月の戸田では初優勝も成し遂げた。ただ、今期は期始めのフライングが影響してか、勝率は伸び悩んでいる。取捨選択が難しいが軽視は禁物だ。
残りのA1選手は蒲郡との相性を中心に紹介する。2005年、2015年に優勝しているのが
渡邊雄一郎。前々期は16期続けたA1から陥落。奮起した前期は6.88のアベレージを残した。今期はまだ6点前後だが、相性のいい当地でエンジン全開となるか。
中村尊も2020年12月に蒲郡で優勝歴がある。今年はまだ優勝をしていないが警戒は必要だ。
濱崎直矢は近年こそ平凡機に泣かされているが、2019年7月以前は当地の優出常連だった。他場では好成績を残しているだけに、モーター抽選に注目だ。
西野雄貴はファイナル歴はゼロだが、デビューから4節しか走ってなく、まだ得手不得手を決めつけるのは早計だろう。2019年にA1に初昇格してからは、8期続けてA1を守っており、しっかりとした土台は整っている。
女子では地元の
宇野弥生を筆頭にG1クイーンズクライマックスを勝っている
三浦永理やA2の
池田浩美が参戦。他にも
高橋淳美、
喜多那由夏、
垣内清美、
平川香織が華を添える。
最後に愛知勢は、
渡辺真至、
西川新太郎、
菅沼佳昭、
清水紀克が地元の意地を魅せる。