9月は3開催あり、第1弾は4日間の短期決戦。勝ち上がりシステムは予選が2日間で3日目に準優が3レース組まれている。

 主役を務めるのは中野次郎だ。来期適用となる2023年前期勝率は7.80近辺と高いレベルで推移しており、決め手は一枚上だ。年間成績も10優出3Vでいずれもメンバー中トップの戦績を残している。
 6月に入ってからVラッシュで徳山、浜名湖、平和島で3Vと絶好調。5月の平和島から7月の平和島まで8連続優出中しており、その中には6月のからつSGグランドチャンピオンも含まれており、高いレベルで安定している。
 蒲郡は2015年のG3を含め、3Vと好相性水面でコース不問の機敏な仕掛けでシリーズを優位に運ぶ。江戸川お盆シリーズでフライングを切ってしまったが、さばきの精度を加味した総合力で見れば、V候補筆頭格だ。
 中野を追うのは中澤和志重野哲之らの蒲郡巧者だ。中澤は当地直近2節こそ準優止まりだが、それまでは6連続優出の実績もある。重野も2019年3月にV。2020年10月にも準優勝と結果を残している。今年1年間の平均スタートタイミングはコンマ12と今節メンバーの中で一番早い。コース不問の速攻力が一番の武器だ。
 三重の若手・吉川貴仁も当地は連続優出中。前回戦となる昨年11月のルーキーシリーズでは初日連勝で勢いをつけ、そのままシリーズリーダーの座を譲ることなく優勝へ結び付けている。
 地元A1は宮下元胤1人とあって奮起に期待したいところ。夏場に入ってペラ調整に迷いが生じ結果を残せなかったが、7月の芦屋で3カ月ぶりに優出を決めている。若手の頃から格上相手の時こそ大仕事をやってのけるタイプで外枠時の人気薄の時に存在感をアピールすることが多い。
 東京のベテラン野澤大二は7月に当地参戦し、4カドからまくってV。節間通してゼロ台の鋭発をビシビシ決めており、速攻派として鋭い決め手を発揮している。調整面では前回参戦のアドバンテージもあり、当地連続Vの期待も高まる。他の関東勢では谷津幸宏山田亮太らもV戦線に絡むだけの地力はある。
 石田政吾荒井輝年鳥居塚孝博らも優出戦線を賑わせてきそうだ。石田は今年4月の当地前回戦で優出は逃したが、一般戦では直近5節で4優出と堅調だ。荒井は当地の走りはいい時と悪い時の差が激しいが、2017年にはV実績もある。
 静岡の後藤正宗金子萌山田雄太らもスピードはあり、モーター次第ではシリーズをリードするだけの地力を備えている。金子は4月の江戸川、5月の常滑で優勝実績がある。また、後藤は5月の平和島から4連続優出とするなど調子を上げている。
 高橋英之は現B1級だが、速攻力はA1勢に匹敵するものがあり、5月の桐生では3コースからまくり差して優勝を飾っている。センター、アウトから鋭発一気の強襲劇で波乱を巻き起こすシーンもありそうだ。岡山の林祐介は当地前回戦となる7月には準優1号艇をつかみ取りながらイン戦をものにできず優出を逃しており、そのリベンジに燃えている。
 宮下以外の地元勢は吉田隆義河合三弘橋口真樹らが参戦。橋口は7月の新モーター初下ろしシリーズで優出と健闘しており、連続優出に期待は高まる。