本格的に秋のシーズンが到来した今日この頃。今回は技巧派レーサーが多数参戦となる6日間開催になる。実力あるベテラン選手に対して、攻撃力光る伸び盛りの獅子たちの活躍も必至だ。白熱したバトルで秋の夜空を彩る。

 佐々木康幸は2011年に当地オーシャンカップを制覇した実績がある。スタート力に関してはピカイチで、熟年の域に達してもなお進化を続けている。今年のスタートタイミングは驚異のコンマ11を記録。並外れた集中力を見せて、要所で鋭発を連発してくる。5月以降の優出はなかったが、9月浜名湖で優出を果たして調子自体も上向いている。スリットからのド迫力の攻めで覇権を争う。
 今メンバーの中で抜群の安定感が光っているのは今井貴士だ。今年は2Vも、毎月コンスタントに優出を数えて、9月までに14回の優出を果たしている。大敗は少なく、優勝戦まで勝ち上がっていく安定した航跡で舟券に貢献している。全体的な能力も高く、的確なスタート攻勢から冷静沈着なハンドルさばきで白星を逃さない。調整力にも長けており、常に水準以上の足に仕上げてくる。優勝実績のある当地水面で、トップクラスの足に仕上げて主役に名乗り出る。
 的確な攻勢には定評のある小野達哉にも注目。8月尼崎では白星を量産して優勝戦の1号艇をゲット。大一番でも俊敏な運びで押し切って3年ぶりの優勝を決めている。さらに去年の優出は5回も、今年はすでに2倍となる10回を記録して充実している。有賀達也も見逃せない存在。昨年はキャリアハイとなる3Vを記録。その中でも9月津、12月三国ではいずれも5コースからまくり差しての戴冠。鋭いハンドルさばきには磨きがかかっていて、コース不問のターンは実に魅力的だ。俊敏自在な攻勢から当地初優勝を目指す。
 堅実なハンドルが光っているのは繁野谷圭介。今年は4月児島で優勝。直近は優出が遠のいているが、的確な運びを武器に存在感を示す。伊藤将吉の攻撃力も高い。8月住之江では4コースからまくって今年初V。続く9月尼崎でも優勝を飾っていて勢いに乗っている。当地は前回戦の7月に優出していて、現エンジンで結果を残しているのも強みだ。鋭いスタートを駆使して白星をつかむ。
 永井源は近年、正確無比なハンドルさばきに磨きをかけていて安定感が増してきた。熟知している地元水面で、エンジンを仕上げて牙城を守るか。宮下元胤は前期で初のA1級に。ツボにはまった時の破壊力は高く、地元のアドバンテージを生かして当地初優勝を目指す。服部達哉は俊敏なターンを繰り出して進出。間野兼礼も果敢なスリット攻勢から他を撃破だ。
 鳥居塚孝博は勝負どころを逃さずに、狭い隙間でもこじ開けて1マーク進出だ。間嶋仁志は熟練のハンドルさばきを駆使して、巧腕を発揮する。攻撃力光る本橋克洋折下寛法は豪快なターンで主導権を握る。藤生雄人は機敏な運びでスロー水域を支配する。原田秀弥荻野裕介は安定した運びで舟券に貢献する。星栄爾はダッシュ鋭い攻めからグリッと握って一発。阿波勝哉は伸び仕様にして奮闘。篠田優也澤崎雄哉桑島和宏は臆せずに攻めて好勝負を展開する。