寒さの底辺は脱して早春の風が吹くこの頃。今回は5日間シリーズ。精鋭たちが多数集結してシリーズを盛り上げる。東海屈指の技巧派に、地元からも看板選手が参戦する。活きのいい獅子たちの活躍も必見。見応えたっぷりのバトルを展開していく。

 地元のエース柳沢一が遠征勢を迎え撃つ。昨年は1月蒲郡、10月常滑、下関、12月常滑で優勝。下半期になってから着実に調子を取り戻している。今年に入ってからも勢いは止まらない。1月蒲郡、G2徳山モーターボート大賞、津で優出。津では痛恨のフライングを切って早いスタートは封印となりそうだが、そのぶん絶妙なハンドル捌きでカバー。舞台は勝手知ったる蒲郡で、昨年7月から3連続優出中だ。エンジンを水準以上のパワーに仕上げて、俊敏自在なターンで主導権を握る。
 マスターズ世代になっても進化が止まらないのは徳増秀樹。昨年はG1で2優出を含み、4Vの活躍。スリットからキレ味鋭いスタートを繰り出して、豪快に握っていく様子は正に鬼神の迫力。今年に入ってからも3優出1Vと好調をキープしている。舞台である蒲郡では複数の優勝歴があり相性は上々。前回当地である昨年7月も優勝を飾っている。気迫前面の姿勢でレースを支配する。
 実力派の久田敏之の存在も見逃せない。2020年蒲郡チャンレジカップではSG初優出。2021年、2022年はいずれも5Vを飾っていて常にハイパフォーマンスを見せているのは大きな魅力。今年は1月桐生で優勝を決めて実力を誇示。精度の高いターンを駆使して水面を席巻する。河合佑樹の成長は著しい。昨年は1月尼崎69周年でG1初制覇を飾って、記念覇者の仲間入り。SG初出場となった常滑ボートレースダービーでは、いきなり準優進出を果たしていて能力の高さを示した。今年はここまで2優出。けれん味のない的確なターンを武器に、V奪取も十分だ。
 坂口周は昨年の前半は苦戦するシーンもあったが、後半戦から額面通りの実力を発揮している。8月多摩川での優勝を皮切りに、下半期だけで4Vを飾った。複数の優勝歴ある蒲郡でも、昨年10月に優出している。古結宏は正確無比な運びで勝機を逃さない。的確なスリット攻勢から機敏なハンドルワークで連対を確保。昨年は5Vを飾って存在感を示した。前回当地(2022年7月)で優出を果たしている。地元の永井源はハンドル捌きに磨きをかけて安定感が増している。1月蒲郡では3コースからシャープなまくり差しで優勝。蒲郡は現エンジンになって5度目の参戦で、調整は手の内に入っている。
 山地正樹は迷いなき進入からスロー水域を支配。巧腕を発揮してポイントを量産。攻撃力光る伊藤誠二はキレ味鋭いスタートを連発して他を蹴散らす。安田政彦は巧みな運びを駆使して水面を制圧する。藤山翔大は昨年12月の蒲郡では屈指の伸びを誇った。2月丸亀で約9カ月ぶりの優出を果たして復調気配。破壊力あるセッティングに施して台風の目になることも。高濱芳久久田武は巧旋回を随所に見せる。中村有裕西川新太郎松井賢治は豪快な運びで存在感を示す。柘植政浩濱本優一宮野仁乃村康友浜崎準也も的確な運びで進出だ。