大盛況に終わったG2「第7回レディースオールスター」の余韻もさめやらぬ中、G3オールレディース「ガマゴリうどん杯争奪 オールレディースガマの女王決定戦」が3月20日~25日まで開催される。レディースオールスター出場選手から13人も参戦。中でも注目はそのG2戦でベスト6入りした長嶋万記大山千広宇野弥生だろう。

 勢いそのままに乗り込んでくるのは長嶋だ。「ガマシマ・マキ」の異名も取る長嶋はレディースオールスターで予選を2位通過。波乱の多かった準優でただ1人逃げ切ってファイナル1号艇をつかむと優勝戦ではコンマ05のトップスタートを決めてきっちり勝利。デビュー21年目にして、悲願の特別戦初優勝を成し遂げた。今期はペラ調整にも正解が出ており、5連続優出など優出ラッシュ。優勝もその特別戦だけでなく、蒲郡男女混合戦、下関男女W優勝戦など量産している。今回もドル箱水面で大暴れしてくれるだろう。
 優勝戦で6着に終わった大山も巻き返しは必至。大山は昨年10月の丸亀で骨盤骨折の大ケガ。約4カ月戦線離脱していたが、懸命のリハビリで2月末のレディースオールスターに間に合わせてきた。復帰前の練習はわずか2回だけという状況ながら、ブランクを感じさせず、手堅いレース運びで予選突破。そして準優も4コースから2着でいきなり優出してみせた。当地では2019年8月のPG1レディースチャンピオンで史上最年少Vを達成した思い出深い水面で、相性もいい。今回は予定通りなら約1カ月、3節レースを消化しての参戦となるはずで、レース勘も取り戻して、今度は優勝を目指して挑んでくるはずだ。
 地元の宇野も近況は絶好調。昨年末のPG1クイーンズクライマックス・シリーズ戦を6コース差しで制したが、蒲郡のレディースオールスターを含め6連続優出、2Vと抜群の安定感を発揮した。スタートの的確さも相変わらず。キレのいい走りで、今大会も地元の中心として盛り上げる。
 地元では宇野以外にも10選手がスタンバイ。細川裕子は先のレディースオールスターでフライングに散ってしまったが、それでも舟足の仕上がりは上々だった。近況はペラ調整に自信も持っており、雪辱戦になる。大瀧明日香出口舞有子水野望美もG2戦に引き続き参戦。大瀧、出口は予選突破したが、水野は低調機に苦しみ、予選敗退に終わっただけに、期するものはあるだろう。さらに攻撃力ある谷川里江、ベテラン笠野友紀恵らも存在感を発揮する。
 遠征組では走るたびに公営競技の女子最年長勝利を更新している日高逸子、2月の平和島オールレディースを制した中谷朋子、クイーンズクライマックス2Vの松本晶恵らもV候補。櫻本あゆみやレディースオールスターで負傷のため途中帰郷した浜田亜理沙も勝ち上がってくるだけの力を持っている。長嶋のVに刺激を受けた静岡支部では池田浩美や長嶋と同期の三浦永理喜多那由夏も出場する。
 また、まくりが魅力の五反田忍、かつての地元で気合入る永井聖美、テクニックある渡辺千草中里優子に、地力をつけデビュー初Vも経験した今井裕梨清埜翔子前田紗希や産休明けから実戦勘も取り戻してきた塩崎桐加もいて、G2戦に負けない熱く、激しい戦いが期待できそうだ。