ゴールデンウィークに開催されるのは毎年恒例の「中日スポーツ賞 第52回竹島弁天杯」。地元・愛知支部の強豪を中心に44選手が出場し、6日間に渡って熱戦が繰り広げられる。

 シリーズをけん引するのは二枚看板である池田浩二平本真之だろう。昨年6月にSG節目の10Vを飾った池田は今年もここまで順調そのもの。1月のGⅠ若松周年で準優勝すると、3月以降もGⅠ多摩川周年、SGボートレースクラシック、GⅠ大村周年と記念戦線で3連続ベスト6入り。エンジン抽選運に左右されることなく、抜群の安定感を誇っている。5月に芦屋で開催されるSGボートレースオールスターでは、ファン投票で最多23,071票を集め、ドリーム戦の1号艇にも選出。心身共に充実している印象だ。当地実績も申し分なく、前回出場した昨年11月の一般戦でも優勝しており、連続優勝が懸かる。
 昨年は優勝回数0に終わった平本も今年は復調ムード。2月の若松一般戦で今年初優勝を果たすと、3月のびわこGⅡ秩父宮妃記念で予選トップ通過からの「王道V」。GⅠ戦も江戸川周年、芦屋周年で優出と、着実に賞金を加算してきている。平本は前回の当地戦、年またぎの新春シリーズではドリーム戦1号艇に選出されながらもよもやの予選敗退に終わっただけに、その雪辱も期して乗り込んでくるはずだ。
 他にも強豪選手がズラリ。杉山正樹は近況3年間の当地戦で3優勝。ここ最近の2節でも優勝と準優勝と結果を残している。枠番やメンバーによって、伸び仕様にするなど、調整の引き出しも豊富でいろんなレースでファンを楽しませてもくれる。7点近い勝率をマークしている鈴木勝博本多宏和も好調。鈴木は2022年度最後の3月末の津一般戦で今年初Vをマーク。本多は昨年12月の常滑、1月の住之江で優勝するなど勝負強さを発揮している。
 また、河村了の当地実績も光る。河村は当地GⅠ戦でこそ、ベスト6入りが1度もないが、一般戦では2019年4月から実に11連続優出中と実に堅実だ。若手では黒野元基が注目。昨年夏場に3優勝と固め打ちした黒野は、今期も昨年11月末の津から今年1月まで5節連続優出と好調状態をキープ。優勝にこそたどり着けていないが、ムラ無く結果を残し続けている。まだ当地では優勝がないだけ、地元初Vの期待が懸かっている。
 A1級は先に挙げた選手以外にもまだ5人いる。堅実なハンドルワークで舟券に貢献する佐藤大介に、攻撃力ある坂元浩仁もV候補に挙がる。また、永井源は今年2度の当地戦で連続優出中。特に1月の一般戦では3コースからのまくり差しで優勝も果たしている。さらにスタート巧者の池田雄祐、絶品の差しを見せる中村泰平も地元戦で存在感をアピールしそうだ。
 そしてA2級でも侮れないのがテクニシャンの天野晶夫大谷直弘平野和明大須賀友ら。A1級復帰を狙う宇佐見淳は3月まで毎月優出するなど、上り調子。平見真彦も2月のびわこで優勝実績がある。また、自身初のA1級昇格を目指して奮闘中の野口勝弘も怖い存在。2月下旬からは4節で3優出と勢いづいてきている。
 さらにB級の若手でも一色雅昭を父に持つ一色凌雅も地力強化。また、大場恒季も勝率5点台中盤を残し、初のA2級昇格が見えてきており、デビュー初優出の期待もふくらむ。