7月最後の開催は人気の高いGⅢオールレディースガマの女王決定戦。PGⅠレディースチャンピオンを目前に控える中、女子選手たちの熱い、真夏の夜の戦いが6日間に渡って繰り広げられる。

 中心になるのはその津・レディースチャンピオン出場組で間違いないが、中でも注目は今大会のドリーム戦1号艇に選出予定の平山智加だろう。平山はGⅠ3Vの実績を誇る。2013年のクイーンズクライマックス、2020年のレディースチャンピオンの女子PGⅠだけでなく、混合GⅠの尼崎周年も2013年に制覇。テクニックは女子屈指だ。当地はあまり走る機会がなく、まだ優勝実績はないが、それでも3節連続優出するなど、安定した成績を残している。
 寺田千恵ももちろんV候補の一人。今年2月の当地GⅡレディースオールスターは初戦で不運な妨害失格となり戦線離脱したが、それでも気落ちせず、2走目以降6連続2連対を続けたのは記憶に新しい。当地は2021年のGⅡレディースチャレンジカップでも優勝し、逆転でPGⅠクイーンズクライマックスの出場権を獲得したこともあったが、好相性水面だけに今回も期待できる。
 2023年後期適用勝率で、メンバー最高の7.18をマークしているのは中谷朋子。今年も2月の平和島GⅢオールレディースを制した他、徳山GⅢオールレディース、徳山ヴィーナスシリーズでも優出と好調を持続している。
 今年優出ラッシュは小芦るり華。1月の徳山GⅢオールレディースでデビュー初優勝して自信をつけたのか、安定感が増した。2月以降も毎月優出し、上半期で8優出。ピット離れ仕様でインを奪うシーンも数多く見られ、進入から目が離せない選手でもある。
 ドリーム戦には他にA1級に返り咲いた廣中智紗衣、そして地元の細川裕子が選出される予定。細川は、中谷に次ぐメンバー中2位の勝率6.98をマークするなど好調。なかなか優勝できなかった当地でも2018年の男女W優勝戦、2021年のGⅢオールレディースで優勝するなど、本来の力を発揮している。
 地元からは細川以外に3選手が出場。堅実なレース運びが売りの大瀧明日香は、今年の上半期はとこなめ、宮島、住之江で3優出。どのコースも苦にすることなく、しっかりと舟券に貢献してくれるイメージだ。ベテラン谷川里江もその攻撃力は健在。パンチを効かせた調整で、4カド戦など豪快なまくりを披露する。また、水野望美も着実にターン、調整力をつけ優勝争いに加われるようになっている。
 他にも実績十分の海野ゆかり金田幸子の歴代女王も参戦。昨年悲願のデビュー初Vを含む2優勝を果たした今井裕梨、実力者の多い四国勢でスタートに定評のある西岡成美西村美智子松尾夏海の3人、さらに樋口由加里を加えた、計14選手がPGⅠレディースチャンピオン出場組で、V戦線を盛り上げる。
 まだまだ実力者はズラリ。2019年のPGⅠクイーンズクライマックス覇者・今井美亜は、近年スタート事故禍もあり、調子を落としていたが、6月の芦屋、若松と連続優出して復調ムードが漂う。
 池田浩美も攻撃力は魅力。5月のからつGⅢオールレディースでデビュー初優勝した山下夏鈴、6月の芦屋ヴィーナスシリーズで通算2回目の優勝を果たした後藤美翼、レース巧者の大豆生田蒼に思い切った攻めを見せる土屋南、若手成長株の平川香織川井萌神里琴音らも注目したい存在だ。