暦の上では冬となって、徐々に師走に近づきつつある今日この頃。今回は5日間開催で実力者が集結。確かなハンドル技術をそなえる強豪たちが目立つ。そこに加えて攻撃力光る若獅子たちの参戦も楽しみだ。初冬の寒さも吹っ飛ばす、白熱のバトルは必見だ。

 卓越なハンドル技術が光っている坂口周。今年は4月三国でV。優勝こそ1回だが、毎月コンスタントに優出を重ねてここまで11回の優出をマークして安定感は抜群だ。舞台である蒲郡では複数の優勝実績があって相性は上々。3月の前回当地でも優出を果たしている。的確なさばきを駆使してVを目指す。果敢なスリット攻勢には定評がある飯山泰。今年は2月関東地区選で2年ぶりのGⅠ優出。坂口同様にコンスタントに優出を重ねて、今年は12回の優出を記録。身上である踏み込みの鋭さは高次元の安定感を見せている。蒲郡では優勝こそないが現在3連続優出中。ド迫力のスリット攻勢から水面を制圧する。
 熟知している水面で高パフォーマンスに期待したいのは佐藤大介。近況は10月若松で優出など調子は上々。エンジンを水準以上に仕上げて冷静なハンドルさばきを駆使。勝負どころでは勝機を逃さない。地元屈指の攻撃力を誇っているのは野中一平。6月津、9月大村で優勝。7月浜名湖モーターボート大賞ではGⅡ初優出を果たしている。持ち味であるスタート力に磨きをかけて、今年の平均スタートは驚異のコンマ11を記録している。勝手知ったる地元からの追い風で、蒲郡では10月にも優出。迫力満点のスリット攻勢でレースを支配する。永井源も的確なさばきで安定感光る走りを見せている。今年は7月尼崎で優勝。大崩れは少なく、状況によって剛柔自在な攻勢を使い分けてとりでを守る。天野友和は2023年が当たり年か。2月常滑でデビュー初優勝を飾ると、9月尼崎でも優勝を決めている。2023年後期には初のA1昇格を果たして、充実の年になっている。俊敏自在な攻勢で舟券に貢献する。
 他にも地元勢は精鋭がそろっている。前田聖文は5月江戸川で初優勝を決めた。武器である鋭い踏み込みを駆使してポイントを加算だ。大須賀友は7月徳山では5年ぶりの優勝を決めている。エンジンをしっかり仕上げて存在感を示す。機敏なハンドルさばきには定評がある三浦洋次朗は、冷静な運びで地元初優勝を目指す。一発の破壊力を備える仲道大輔にも注目だ。チルトを跳ねた伸び仕様のセッティングで、豪快な攻めを見せる。
 桐本康臣は今年7優出に対して4Vと勝負強さが光っている。成績にむらこそあるが、はまった時の破壊力は随一。複数の優勝実績ある当地で輝きを増す。吉川貴仁は1月、8月津でV。近年は6点台の勝率をしっかり残していて、進化は著しい。吉川喜継は今年、優勝こそないが安定したハンドルさばきで成績をまとめている。柔軟な調整を駆使してエンジンを仕上げる。豪快な攻勢には定評のある内堀学。蒲郡の広大な水面で持ち味も一層生きてくる。石田政吾は気迫溢れるターンで他を蹴散らす。田中豪渡辺豊佐竹恒彦は巧腕を発揮して進出。永田秀二荒井翔伍小坂宗司は鋭いターンを繰り出して白星を重ねるか。