男女混合の6日間シリーズでV候補が集結した初日12レースのドリーム戦には1号艇から順に市橋卓士佐々木康幸坂元浩仁中谷朋子浜田亜理沙上村純一の6人が選出予定となっている。

1月から適用される2024年前期勝率では中谷が7.17、浜田が7.02と女子2人が7点オーバーの勝率を残している。両者ともに女子戦を主体に走ってきただけに、混合戦でどこまでこの数字を信じていいか微妙だが、浜田は混合戦でも2023年に3優出(1月の児島で3着、4月の三国、9月の唐津でともに準優勝)しており、中心視したい存在。決してスタートの早いタイプではないが、堅実さばきでポイントをまとめシリーズをリードする。当地前回戦となる3月の女子戦では4コースから差し切ってV。キャリアハイとなる年間V4をマークしている。女子最高峰の舞台PGⅠクイーンズクライマックスに参戦した今の勢いなら混合戦初Vも十分期待できる。
浜田が混合戦で良績を残しているのに対し、中谷の2020年~2023年の近況優出歴はすべて女子戦で、混合戦での優出は2019年7月の芦屋までさかのぼらなければない。当地は昨年、3節走って7月の前回戦では優出と水面相性は上々だ。
今節メンバーの中で2023年に最多優勝回数をマークしているのが市橋だ。持ち前の速攻力を発揮して年間V5と勝負強さを発揮している。蒲郡は3年2カ月ぶりの参戦となるが、2015年のボートレースメモリアルでSG初優出した得意舞台とあってV候補として注目したい。
地元主役として期待されるのは坂元と吉田凌太朗だ。坂元は2023年のV実績は6月の江戸川の1回というのは本来の実力を考えれば物足りないが、地元戦で新年から弾みをつけていい流れを引き寄せたい。吉田は弟の裕平が10月の蒲郡ボートレースダービーでSG初出場初優出と大躍進した。「素直にうれしかったし、自分も裕平に続けるよう頑張るだけです」と刺激を受けており、心機一転の走りに期待したい。
当地SG覇者(2011年ボートレースメモリアル)の佐々木は常々「SGを勝っているけど、蒲郡はホント苦手です」と語っていたが、近況は連続優出中で段々とその苦手意識を払拭できている。センター、アウトから握るスタイルを貫いて攻撃派として本領を発揮したい。
他のA1勢は上村、石田政吾野村誠武富智亮ら。石田は典型的なさばき主体のタイプで展開の読みは秀逸だ。
女子選手は浜田と中谷の2人が実力的に抜けており、それに続く選手は森下愛梨か。当地は昨年2回参戦してともに準優進出。昨年1年間の平均スタートタイミングがコンマ20と踏み込みは甘いが、軽量生かして機敏に握れば、男子強豪相手でも一発の魅力はありそうだ。
穴党ファンに推奨したいのが表憲一だ。典型的な「3着屋」として名高く、2022年は3着回数が全選手でトップ。2023年はそこまで目立つ数字ではないが、やはり1~6着で一番多いのは3着。相手関係を問わず、3着付けで狙ってみたい。
年間平均スタートタイミングがコンマ13と速攻力を武器にする伊藤啓三渡邉俊介酒井俊弘らもコース不問で攻めの起点になるだけの力はある。