毎年恒例のゴールデンウイーク戦は「創刊70周年記念中日スポーツ賞 第53回竹島弁天杯」。

 地元・愛知の強豪が集結して、今年は5月1日から5日間に渡って熱戦が繰り広げられる。
 シリーズをけん引するのは平本真之磯部誠だろう。ともに昨年SGグランプリでファイナルまで勝ち上がった2人。平本は昨年びわこのGⅡ・秩父宮妃記念を制すなど4優勝。SGでも先に挙げたグランプリだけでなく、6月の徳山グランドチャンピオンで優出した。今年もPGⅠの大村BBCで優出、SG第1弾の戸田ボートレースクラシックで6号艇ながら準優勝と結果を残し年末のグランプリに向け、順調に賞金を加算している。
 昨年徳山グランドチャンピオンでSG初優勝した磯部は、2年連続グランプリファイナリストとボートレース界を代表する選手にまで成長した。ここまでの優勝39回(4月12日現在)の内、蒲郡では最多の8回と調整を心得ている磯部だが、ここ最近は勝ち切るまでには至っておらず、当地優勝は2021年5月のこの竹島弁天杯までさかのぼる。それだけに、今回は勝ちにこだわって、6月の当地周年へとつなげていきたいところだろう。
 柳沢一ももちろんV候補の1人。昨年の特別戦優出は1月の徳山GⅡMB大賞のみと実力を考えれば寂しい結果に終わった柳沢だが、12月の一般戦で優勝し当地では2018年以来、6年連続優勝を継続している。今年の当地初出走だった2月のGⅠ東海地区選手権では、予選敗退に終わっただけに、その悔しさも晴らしたい。
 調整力があり、安定して実力を発揮するのは鈴木勝博。当地は2022年10月から2023年10月までの1年間で4連続優出した実績がある。また、河村了の当地実績もすごい。2019年4月から2022年9月まで当地の一般戦では11連続優出(1V)。昨年のこの竹島弁天杯では途中帰郷したが、その後も一般戦では連続優出(1V)と出場すればベスト6は外さない。他にも堅実なハンドルさばきで舟券に貢献するベテラン天野晶夫佐藤大介、昨年1月の当地一般戦で優勝した永井源らも虎視眈々(こしたんたん)と優勝を狙う。
 またエンジン出しには定評があるのは大須賀友本多宏和。本多は昨年11月の期始めに福岡、蒲郡と立て続けにフライングを切り、前期勝率は4.62に終わってしまったが、この5月の新期から気持ちも新たに挑んでくるだろう。若手でも4月の若松で今年初優勝した黒野元基、1月の常滑や3月の当地ルーキーシリーズで優勝している前田篤哉とA1級は計12人も参戦する。
 A2級でも4月の三国で2年ぶりに優勝した伊藤誠二や現在、当地3連続優出中の古川誠之花田和明久田武西川新太郎らベテラン勢も健在。さらに、昨年江戸川と浜名湖で2回優勝した前田聖文、当地で2Vの実績があり、スタート的確な池田雄祐、出足型に仕上げる吉島祥之平野和明岩永雅人三浦洋次朗中村泰平上田健太らも勝ち上がってくるだけの実力を持ち合わせている。
 B級でも今年1月の新春レースを制した丹下健に2年前のこの竹島弁天杯でデビュー初優勝した中野夢斗とツボにはまれば一気に頂点まで駆け上がってくる選手もおり、激戦必至の5日間になりそうだ。