今年も蒲郡に豪華メンバーが集結する。「GIオールジャパン竹島特別開設69周年記念競走」が6月8日に開幕する。現エンジンの集大成とも言える大会で、トップ戦線で活躍する面々が、自慢の手腕を見せて覇権を争う。ハイスピードバトルで蒲郡の夜を彩る。

 地元の大スター・池田浩二が主役の一角だ。昨年はSG5大会で優出、GIでも7優出を果たして大舞台でトップクラスの手腕を存分に発揮した。今年は2月当地で3度目のGI東海地区選手権を制覇して貫禄を示した。熟知した水面でトップクラスの足に仕上げて、スピードターンで水面を席巻する。
 ボートレース界の一番星として輝いているのは峰竜太だ。昨年は当地でSGボートレースダービーを優勝して、全国24場制覇を飾った。鬼門である当地水面も克服して怖いもの知らずだ。今年に入っても1月浜名湖GI周年、2月GI九州地区選手権を制覇。まだまだ金字塔を築き上げていきそう。卓越した調整力と、屈指の超絶ターンを駆使してV争いは必至。思い出の地で快演を見せる。
 磯部誠は近年、メキメキと力を付けて結果を出している。昨年はグランドチャンピオンで悲願のSG制覇を果たした。その後もオーシャンカップ、グランプリで優出を果たして高い実力を示した。本来は豪快なターンが持ち味だが、繊細さも身に付いて勝負どころで巧みな差しワザも光っている。状況に応じて剛柔自在な攻めを使い分けて、当地GI初優勝を目指す。
 地元三銃士のひとりである平本真之も虎視眈々とVを見据えている。昨年はSG2優出、GIで4優出とトップ戦線でも安定した成績を残した。今年はSGボートレースクラシックで準V、惜しい競走が続くが、ここ一番での卓越したターンは必見だ。当地では3年前の当大会を優勝している。白井英治はSGでのスタート事故のペナルティーで昨年は一般戦回りが主体となったが、10Vを記録して実力の違いを示した。GIに復帰してからも10月多摩川周年、12月鳴門周年で優出して存在感を示した。迫力のスリット攻勢から、高次元の攻撃力を発揮して2022年9月徳山周年以来のGⅠ制覇を目指す。
 ボート界屈指の実力派である吉川元浩は、今年のSGボートレースクラシックで優出、GIも3優出と好調だ。巧みなさばきで水面を制圧する。当地では2018年にSGボートレースダービー制覇の実績がある守田俊介。今年はここまで5度の優勝を飾りVを量産。速攻戦で魅了する。瓜生正義は3月住之江周年で3年5カ月ぶりにGI制覇。健在ぶりをアピールした。寺田祥は昨年GIで1V。今年はGIで2優出。シャープなターンで水面を切り裂く。数々の実績を誇る井口佳典は、当地でも複数のGIVがある。速攻戦を主体に攻め幅も広い。地元の闘将・赤岩善生は整備を施してエンジンを仕上げ、妥協なき進入から強気に攻める。実績光る中島孝平桐生順平は高水準のスピードターンを武器に主導権を握る。
 篠崎元志は昨年SGで2優出。2015年SGボートレースメモリアル優勝の地で輝きを放つ。新田雄史はスピードターンを駆使して進出。SGでの優出も増えてきた佐藤翼の攻撃力も必見だ。
 他にも地元勢はSG覇者・柳沢一を筆頭に、杉山裕也鈴木勝博河村了坂元浩仁野口勝弘と精鋭が集結して砦を守る。