「スポーツニッポン杯争奪 蒲郡ボート大賞」は5月31日から6月6日までの7日間開催。予選が4日間で、5日目に準優進出戦、6日目に準優勝戦を行って最終日に優勝戦が行われる。

 当地実績も加味して黒井達矢がV候補筆頭とみる。前期は昨年11月の尼崎ダイヤモンドカップで優勝戦1号艇。GⅠ初優勝に手が届きかけたが準V。その反動もあってか冬場は成績が乱高下したが、期末に3節連続優出を決めて復調した。当地は2023年4月戦で優勝、同8月戦は優勝戦1号艇でフライングの戦歴がある。まずは当地3連続優出へ冷静沈着に運びたい。
 地元の山崎哲司は今年3回目の当地参戦となる。1月、4月戦はどちらも優出。質の良いスタートがビシバシと決まっており大崩れがない。当地では5回のV歴があるが、最後の優勝が2012年のお盆戦なので久しぶりのVの期待もかかる。地元勢はこの他、久田武川上聡介、136期の新人・竹内来にも注目だ。
 枝尾賢は体調がカギを握る。昨年10月の浜名湖GⅠ71周年記念の開催中に脳梗塞を発症。約半年間の闘病生活を経て4月に実戦復帰を果たした。復帰節の若松で優出したが、未知数の部分もある。2回のV歴がある当地を完全復活への足がかりにしたい。福岡支部では、枝尾と同県同期の下河誉史も面白い存在だ。
 当地巧者のひとりとして常に名前が挙がるのが吉川貴仁だ。当地は最近5年で3優出1V。昨年12月戦は予選2位通過の後に準優勝戦でフライングを切ってしまったが、節間を通じて伸びはトップクラスだった。
 今回、7月から適用される新勝率1位で参戦するのは柴田光だ。GⅠの準優勝戦フライングの罰則により、現在GⅠ、GⅡは走れない。とはいえ、前期勝率7.49はあの峰竜太や白井英治を上回る数字で充実ぶりがうかがえる。2020年12月戦以来の当地Vを狙う。山田哲也は前期の平均スタートがコンマ10と驚異的。当地の出走歴は決して多くないが、昨年9月戦は10走して4勝を挙げた。速攻力を駆使して暴れ回る。
 4年ほどA1級から離れていた時期もあった長尾章平だが、前期に自己最高の新勝率6.93を挙げて復活。道中のさばきはうまい。伊藤将吉は今年すでに優勝1回、準Vを2回など戦歴が安定している。当地は昨年11月に走って優勝戦2号艇で4着だった。今回もまずは優出を狙う。
 竹間隆晟はデビュー7期目で早くもA1級昇格を決めた。当地水面には高い適性があり、前回2月戦は優出4着。昨年9月のルーキーシリーズはF2本持ちでの参戦だったが、準優勝戦は2号艇で乗った。当地初優勝を狙えるダークホースだ。竹間以外では加藤翔馬佐藤航も前期A2級から7月にA1級昇格となる。
 馬野耀小林泰は逆に7月からA2級に降格となる。前期が初A1級だった馬野は事故、減点が多くリズム良く走れなかった。多彩な戦法を駆使して軌道修正したい。小林泰の前期は4優出1V。結果を出したシリーズも多かったが、大苦戦も多かった。持ち味のスタート力を駆使して復活を狙う。大けがから復活して1年でA2級復帰を決めた安田政彦や、福田雅一秋山広一森安弘雅ら香川支部トリオも侮れない。