新モーター2節目は男女混合戦の「きょうも、あなたと名鉄バス杯争奪戦」。2節目は一般論として、一度使われたモーターの方が有利と言われる。主な理由に『この節が初下ろしのモーターより部品がなじんでいる』、『調整に時間がかかる新プロペラに前操者の手が一度加わっている』ことが挙げられる。

 歴代のグランプリ覇者が2人参戦する豪華版。甲乙つけがたいが、30日のF休み明け初戦でも吉川元浩が中心とみる。一昨年は6V、昨年は5Vで今年は2V。昨年はSGで1回、GⅠは4回優出した今も最前線で活躍する兵庫のレジェンドだ。すでに全24場制覇済みで、当地では2013年6月にV歴がある。力強く決めてもらおう。
 太田和美は大阪のレジェンドのひとり。前回4月戦は予選トップ通過を決めたが準優勝戦2着→優勝戦6着だった。前回戦もそうだったが、勝つだけでなく『魅せて勝てる』大スター。まくり差しの切れ味は今も鋭い。GⅠ優勝歴もある当地で今回こそVといきたい。
 女子は女子賞金ランクトップの平高奈菜、同13位の三浦永理が参戦する。PGⅠレディースチャンピオンの開催直前になぜ? と思われるファンも多いだろう。実はこの2人は、4月の常滑GⅢオールレディースの準優勝戦でフライングを切った罰則により、現在女子戦を走ることができない。2月の浜名湖PGⅠスピードクイーンメモリアルの初代覇者となった平高は、3月の当地GⅢオールレディースでVなど当地実績も十分。二度目の充実期に突入している。4期連続で7点勝率を残す三浦も、当地最近5節で4優出1Vの実績を誇る。男子のレジェンドコンビに果敢に立ち向かう。
 地元の愛知支部からはA1級が2人参戦する。まずは、4期連続A1級と地力アップして選手間にも『塾長』のニックネームが定着した大須賀友だ。有数のプロペラ巧者で、展示タイムの早さは全選手の中でも上位クラス。前モーターの初下ろし節にも優出した実績がある。今回も素早く仕上げて序盤の内にアドバンテージを得たい。上田健太は今期が待望の初A1級。A2級を6期3年務めて、初の6点勝率と同時にA1級昇格を決めた。当地は昨年のお盆戦で優出実績がある。次は待望の初優勝を目指したい。
 今年2V、準V2回の柳生泰二も有力なV候補だ。その2回の優勝はどちらも1号艇以外と勝負強さが光る。準V2回のうちの1回は、4月の津GⅠ73周年記念。菅章哉相手の2着だった。安河内将は前回4月戦で優出こそ逃したが、節間6勝をマーク。パワーを引き出せば無双状態に入る。自身初の2期連続A1級となった金子賢志は、昨年10月戦に続く当地2連続優出を狙う。
 前期はGⅠ戦での苦戦が続いて今期はA2級の吉田俊彦だが、一般戦では常にV候補に名前が挙がる。松村康太木谷賢太は道中勝負になれば粘り腰を発揮する。外枠の人気薄の時に狙ってみたい。藤丸光一長谷川充高濱芳久のベテラン勢は、当地前回戦で優出している。巧者ぶりを今回も発揮したい。
 また、平高、三浦以外の女子勢は高田綾土屋実沙希大久保佑香羽田妃希の4人に、デビュー期の今泉澪中澤英里が出走予定だ。