
当地の10月は注目レースがめじろ押し。GⅠ周年記念に続き、3節目に行われるのは「ヴィーナスシリーズ第16戦 ムーンライトプリンセス決定戦」。22日から6日間に渡って熱戦が繰り広げられる。

シリーズの中心を担うのは
遠藤エミだろう。3年連続で女子の年間最高賞金を獲得するなど、女子ボートレース界をリードする遠藤は、今年もここまで賞金ランク1位。特別戦優勝こそないものの、5月の常滑GⅡレディースオールスター、8月の浜名湖PGIレディースチャンピオンでともに準優勝と安定した成績を残し、着実に賞金を積み重ねている。当地でも昨年末のPGⅠクイーンズクライマックスでの優勝など9優出、4Vと相性はいい。
2025年後期適用勝率でメンバー中最高の勝率をマークしたのは
平山智加。優勝こそなかったものの、5優出、勝率6.91と抜群の安定感を披露。これまで通算43回の優勝を誇る平山だが、不思議なことに当地はまだ5優出で優勝ゼロ。今回は当地初Vへの思いを胸に乗り込んでくる。
キャリアハイの成績を残しているのは
土屋千明。前々期は勝率7点に迫る、自己最高の6.94をマーク。前期もそれに次ぐ6.74と1年を通してハイパフォーマンスを続け、8月の浜名湖PGIレディースチャンピオンでは自身初のドリーム戦にも選出されている。通算優勝がまだ3回というのは意外な数字で、充実した今なら4年ぶりの美酒も味わえそうだ。
地元勢からは7人が出場。中でもA1級の
細川裕子、
大瀧明日香の実力者は当然V候補にも名前が挙がる。細川は今年の春先が好調。津のGⅢオールレディースで優勝を果たすと、びわこGⅢオールレディース、常滑GⅡレディースオールスターと3連続で優出した。7月の福岡でフライングを切ってしまいリズムを落としたが、それでもF休みも明け、今節は休み明け3節目にあたるだけに、本来の調子を取り戻してくるだろう。大瀧はこの地元戦に気合満々で乗り込んでくる選手の1人。というのも、9月23日時点において賞金ランク25位で、福岡GⅡレディースチャレンジカップ圏内には約100万円の差。大瀧にとってはこれが選考期間内、最後のシリーズになるからだ。悲願の当地初優勝への期待とともに、獲得賞金のバトルにも注視していきたい。
現在はA2級だが、
宇野弥生もV戦線には絡んでくる。宇野は2月の下関ヴィーナスシリーズでV。3月以降も当地GⅢオールレディースで優出するなど、7月までは毎月コンスタントにベスト6入りを重ねている。持ち前のスタート力を武器に、思い切った攻めを地元ファンに見せてもらいたい。他にも
水野望美や産休を経て復帰した
出口舞有子、
深見亜由美らも徐々に本来の走りを取り戻している。
お隣の静岡支部からは当地をドル箱としている
長嶋万記に、成長株の
刑部亜里紗、
柴田百恵、
千葉真弥が参戦。三重支部からも
塩崎桐加、
山下夏鈴と攻撃派が乗り込んでくる。タレントぞろいの福岡支部からはレース巧者の
川野芽唯、
中川りなにメキメキと力をつけている
米丸乃絵、抜群のスタート力を持つ
野田部宏子らもいる。さらにベテランの
海野ゆかり、
片岡恵里に切れのいいレースが売りの
今井裕梨、
武井莉里佳ら実力者多数で、激戦が繰り広げられそうだ。