12月の第2節は「蒲郡柑橘組合 蒲郡みかん杯」。9日から15日までの7日間開催で争われる。予選が4日間で24人が勝ち上がって、5日目に準優進出戦。ここで18人に絞られ通常開催どおり準優勝戦、優勝戦へと進む。

 来年1月から適用される2026年前期適用勝率が7.35と、今メンバー中1位の深川真二が主役だ。ボートレース界屈指の前付けファイター。現モーターになってからは初参戦だが、今年2回当地を走っている強みもある。全24場制覇のメモリアルVとなった2019年2月戦以来の当地Vを狙う。
 25年半守ったA1級の座を明け渡して現在はA2級の佐々木康幸。それでも、前期だけで3回の優勝を決めて1期でA1級に返り咲きを決めた。佐々木と当地といえば2011年7月のSGオーシャンカップ制覇。そのとき以来、約14年ぶりのVを目指して突き進む。
 地元・愛知支部の代表は前田聖文だろう。新勝率6.67で4期連続のA1級キープ。初昇格まで少々時間がかかったが、すっかり定着してようやく素質が開花した印象だ。実力的にも、いつ当地初Vを果たしても不思議ではない。
 当地との相性の良さなら三角哲男を忘れてはならない。当地最近3年間で4節走って、3優出2V、準Vが1回と好相性を誇る。最大の持ち味はセンターからの鋭い攻撃力。最近3年間で10回優勝しているが、1号艇からの優勝は2回。その一方で4号艇では5回優勝している。谷津幸宏も当地を得意とする。最近3年間で4節走って2優出1V。こちらも三角と同様にセンターからの鋭い攻めが光るだけに注目だ。
 福岡支部は里岡右貴植田太一の2人に注目したい。新勝率6.68の里岡は13期連続のA1級キープに成功。前期の優出回数は6回で、その中には当地6月戦も含まれる。モーターの善し悪しに左右されない地力が備わっている選手だ。植田は来年1月から待望の初A1級昇格を決めた。前期は6月住之江でデビュー初Vも経験。1号艇・上條暢嵩、2号艇・島村隆幸の強力内枠勢を枠なりの3コースからまくって栄冠を勝ち取った。勢いに乗っているだけに侮れないか。
 本来なら竹田辰也も有力なV候補となる。前期の優出回数は深川と並ぶ8回でトップタイ。当地でも2016年4月戦でV歴がある。ただ、今回は2019年2月戦以来6年10カ月ぶりの参戦。その影響が心配だ。
 今期の巻き返しを期待したいのは末永由楽。前期は3優出、2回の準Vがあったが、2節走ったGⅡ戦の成績がふるわずA1級復帰を逃した。まずはA1級への返り咲きを目指す。藤田竜弘は137期養成所チャンプの藤田康生の父。今後は父子ともに注目を浴びる存在になりそうで、まずは今期の反攻に期待したい。
 その他、今年優勝している選手として山田竜一小林一樹小林泰重木輝彦金児隆太らがいる。また、最近5年以内に当地で優勝している選手は、2回の星野太郎、1回の渡邉英児がいる。今節は混戦シリーズだけに、うまくリズムに乗ることができればVまで突っ走る可能性はある。伏兵として鳥居塚孝博西舘健畑竜生を挙げておきたい。