
2026年の「Road to GRAND PRIX」も3分の2が終了。年末へ向けて更なるペースアップが開始される。そんな激流の真っただ中にいるのが
茅原悠紀。ターンの完成度はボート界ナンバーワンの呼び声が高く、SGは2冠、GⅠは14回のVを飾っている。そんな茅原だが、今年は2月江戸川周年の準優で痛恨のスリットオーバー。これによりフライング休み明けの5月半ばから半年間、GⅠ及びGⅡレースの選出が除外になってしまった。SGには関係がないため、ここまで皆勤しているが、日頃GⅠを走っていてのSG参戦とSGだけを走るのでは勝手が異なり、派手な活躍は出来ていない。実際にクラシック(蒲郡)、オールスター(浜名湖)、グラチャン(鳴門)では予選落ち。オーシャンカップ(びわこ)とメモリアル(桐生)は予選を突破したものの、本来のアグレッシブなレースは披露されていなかった。それでも賞金ランキングはグランプリ出場圏内につけており、GⅢ企業杯の優勝賞金は魅力的。年末の大舞台へ向けて賞金を加算させたいシリーズだ。

メキメキと頭角を現しているのが
下寺秀和。5年ほど前はA1とA2のエレベーター状態だったが、4期前にA1に復帰してからは、勝率は右肩上がり。前期は7.11を残し初の7点レーサーの仲間入りを果たし、今期に入っても同等のアベレージで走っている。当地は旧エンジンだったとはいえ6月に優出②着。好印象で乗り込んで来るだろう。
下寺と同じ広島からは
新田泰章が参戦。2期前は7.16、前期は6.99と安定した成績を残していたが、今期は8月25日時点で6.13と調子が上がっていない。それでも蒲郡は2023年7月から5連続優出中。前回の6月戦では得点率トップ通過からVロードを歩んでいるだけに、相性のいい水面で躍動するか。
実績で最上位なのが
太田和美。SG7冠、GⅠは21回のVを誇っている。近年はSGやGⅠを走る機会こそ減っているが、冷静なハンドルワークは健在だ。
兵庫からは
藤岡俊介、
高野哲史、
鈴谷一平のA1トリオがエントリー。藤岡は夏場を得意としており、前期適用勝率(5月1日~10月31日)は4年連続で7点台に乗せており、今期も7点ペースで走っている(後期適用は8年連続で6点台)。少しずつ気温は下がっているが、9月末ならまだまだ対応が可能だろう。
今年は12優出2Vの高野は、優勝回数を量産するタイプではないが、毎期6点台後半の勝率を残す安定銘柄。コース不問の立ち回りで舟券作戦からは外せない。
鈴谷は3期続けてA1ボーダーをクリア。常連になりつつあるが、今期は6.11と追い上げが必要な立ち位置。エンジンの仕上がりがあまく優勝戦に駒を進められていないことが原因なだけに好モーターを引き当ててリズムに乗りたいところだ。
今期の調子なら
北山康介と
百武翔をピックアップ。北山は7節走って6優出。優出を外したのはフライングをした大村のみと、61走して7.64のハイスコアをマークしている。
百武は77走して3優出、勝率は6.82と初のA1昇格は当確と言ってもいいだろう。まだV経験はないが、この勢いなら強豪を相手に大金星を挙げても驚けない。他にも
板橋侑我、
近江翔吾らGⅠウィナーが参戦して華やかなシリーズになりそうだ。
最後に地元からは
河村了、
野中一平、
一色颯輝、
伊藤紘章、
藤原孝斗が迎撃。現行モーターの初下ろし節で伸びを引き出した河村が調整面のアドバンテージを生かしてV戦線に加わるか。A1返り咲きに燃えている野中が持ち前の速攻力を武器に強気に攻め立てる。いずれにしても、好メンバーが集結したGⅢ戦から目が離せない。