蒲郡に強い選手やモーターについて研究することも大事ですが、蒲郡水面の舟券傾向は対策済みでしょうか!?
「蒲郡って堅い決着が多いよね!?」いや、「結構荒れるイメージだよ!」など、様々な印象をお持ちでしょうが、
実際の蒲郡水面はどうなのでしょう!? 過去のレースからひも解いてみます。

 まず蒲郡水面の昨年4月から今年3月までの過去一年間におけるインコースの1着率は54.8%。全国平均も同じく54.8%でインの強さは12番目です。まさにTHE平均です。

 続いて払戻金についてです。同様に過去一年間の蒲郡における3連単の平均払戻金額は6,669円。これは全国で2番目の低さです。ちなみに、1位は尼崎の6,430円。一番平均値が高いのは平和島の8,347円でした。
 他のナイターレース場との比較は、表の通りです。あの大村よりも低いのは意外でした。このデータからしても蒲郡は全国屈指の堅い決着が多い水面です。

場名平均金額順位
蒲郡6,669円2位
大村6,691円3位
若松7,236円10位
桐生7,238円11位
住之江7,384円14位
丸亀7,407円16位
下関7,407円16位

 一般戦は堅い決着の多い蒲郡ですが、実力者が集うビッグレースになると様相が変わります。過去一年間でSGレースは8度開催されましたが、万舟券の回数が一番多かったのは昨年の若松オールスターと蒲郡で行われたメモリアル。節間で19本も飛び出し、確率にして26.4%。4回に1回は出現した計算になります。

 ズバリ狙いは5コース。まくってヨシ、まくり差しでもヨシと穴党には絶好のポジションです。ただ、侮れないのは2コース。この時期は雨が絡むと追い風になるケースもあるだけに水面コンディションに注視したいところです。
 ちなみに、今大会と全く同じ4月にGⅠが開催されたのが2年前の65周年記念。この時も万舟券が節間17本の乱れ打ちで5日目には10万円台の高額配当が飛び出しました。

逃げ差しまくりまくり差し
2本4本7本6本
1コース2コース3コース4コース5コース6コース
2本4本2本3本6本2本

 最後に優勝戦についても触れておきます。過去5年間の3連単払戻金は表の通りです。全国的に見るとGⅠの優勝戦はインコースが逃げて堅い決着が多いですが、蒲郡はそうでもありません。過去5年で2度も大穴が飛び出していますし、それ以前も荒れる歴史を繰り返しています。さかのぼると、52周年は白井英治が4カド一撃を決めて4万円台、54周年は守田俊介がまくり差しで突き抜けて3万円台、55周年は秋山直之が差して4万円台、60周年は柳沢一が冷静に差して万舟券と過去15回で6度も波乱のエンディング。しかも5度が2万円以上の高配当でした。優勝戦を迎えて舟券収支がマイナスであっても、最後に大逆転の可能性を秘めている―それが蒲郡周年です。

レース出目払戻額
66周年-- 3,670円
(14番人気)
65周年--20,880円
(37番人気)
64周年-- 3,760円
(13番人気)
63周年--49,810円
(67番人気)
62周年-- 1,070円
( 3番人気)