2023年はボートレース蒲郡がアツイ。どこよりもアツイです。2月21日から26日までGⅡレディースオールスターが開催され、6月はGⅠ周年記念、そして10月はSGボートレースダービーが行われます。
 さっそく、レディースオールスターについてですが、今年はA1選手が22名、A2選手は16名、B1選手が14名のメンバー構成。2023年前期の適用勝率順にご紹介いたします。なお、ファン投票上位6名(守屋美穂大山千広平高奈菜倉持莉々高田ひかる遠藤エミ)と地元5選手(細川裕子大瀧明日香宇野弥生水野望美出口舞有子)は、別コーナーで紹介しますので、ここでは割愛します。

 出場メンバー中、2023年の適用勝率3位は寺田千恵(7.13)。1995年後期にA1初昇格を決めてからA1在籍は51回。途中で産休があったため連続ではありませんが、長きに渡って女子の第一線を歩んで来ました。当地は1999年に4コース差し、2020年のGⅡレディースチャレンジカップは3コースからの差しで優勝。どちらもイン逃げでないところが寺田の個性とも言えるでしょう。
 5位は堀之内紀代子(7.08)。これまで8度のA1歴がありましたが、6.57が最高でした。ところが、前期は自身初の7点アベレージをマーク。また、蒲郡は9月のヴィーナスシリーズでチルト3度に初挑戦して活躍したことは記憶に新しいです。大技をマスターして攻撃力がアップしており、取り付け情報から目が離せません。
 6位は田口節子(7.07)。前期はSGを4節走ったこともあり勝率を落としましたが、それでも7点台をキープすることが出来るのは地力が高い証しでしょう。蒲郡は9月のヴィーナスシリーズを含む4Vと相性はまずまず。持ち前の速攻力は優勝候補の一人です。
 8位は長嶋万記(6.85)。通算優勝35回中、4Vを飾っているのが地元の浜名湖、尼崎、そして蒲郡。参戦した節数を比較すると浜名湖56節、尼崎25節、蒲郡は20節と当地のV確率が最も高いです。10月の男女混合戦では2コースからインの鈴木勝博を差し切って優勝。ガマシママキの異名は健在です。

  9位は岩崎芳美(6.83)。前期は5・6着が減って勝率がグッと上昇しました。3年前のレディースオールスターでは地元で感動の優勝劇。あの時以来、美酒からは遠ざかっていますが、ムードは良好です。
 10位の鎌倉涼(6.81)は、蒲郡で2優勝。9月のヴィーナスシリーズでは俊敏なコーナーワークで優出を果たしており、引き続き水面相性は悪くないでしょう。
 12位の中村桃佳(6.74)は、5年前にびわこで開催された当大会で優勝ボードを掲げました。また、11月鳴門のレディースチャレンジカップでは、6コースからまくり差しで優勝。快ショットから繰り出すスピード戦は脅威です。
 13位の浜田亜理沙(6.65)は、外コースを苦にしないのが強み。特に6コースの成績が良く過去一年間で37走して20回も舟券に絡んでいます。

 15位タイ(6.62)には松本晶恵平山智加の同期が並びました。どちらもティアラを被った経験があり、松本は2016年、18年とどちらも平和島のPGⅠクイーンズクライマックスを制覇しています。蒲郡も2020年3月に優勝を飾っており、いつ来てもモーターを仕上げる印象です。平山は女子のGⅠタイトルよりも先に尼崎GⅠ周年記念を獲った勲章を持っています。向上心が高くお手本とも言える存在です。
 A1返り咲きを決めたのが17位の香川素子(6.61)と18位の川野芽唯(6.43)。香川は昨夏のレディースチャンピオンで女王の仲間入り。川野は2015年のクイーンズクライマックスでGⅠ覇者の仲間入りを果たしました。
 20位(6.34)の渡邉優美は、2021年にクイーンズクライマックスへ出場。昨年は多摩川と芦屋(2回)で合計3回の優勝を飾りメキメキと力を付けています。
 21位(6.28)の櫻本あゆみは、2020、21年にレディースチャンピオンで優出。また、3度のA1は全て夏場での成績だけに、冬場のエンジン出しが課題になりそうです。
 22位(6.24)の落合直子は、ギリギリでA1ボーダーに踏みとどまりました。これまでに2期続けてA1になったことはなかっただけに、この踏ん張りが今後への吉兆となりそうです。

 日高逸子(6.23)は還暦を迎えてもさばきに衰えがありません。前田紗希(6.00)は前々期にA2へ昇格。前期は江戸川で初Vを成し遂げ6点台に乗せて来ました。大豆生田蒼(5.98)もすっかりA2に定着。当地では2021年2月の男女混合戦で優出2着と奮闘歴があります。魚谷香織(5.92)は3度の産休後に必ずA1に戻っています。今期はA2ですが、潜在能力に陰りはありません。西岡成美(5.89)は5点B1が続いていましたが、A2に初昇格。スタートの速さがセールスポイントです。富樫麗加(5.86)はターンの時に舟を奥で返してくるのが特徴的。デビュー初優出で6コースから初Vを飾ったように大仕事を成し遂げる可能性を秘めています。深川麻奈美(5.81)は元々5期前にはA1だった実力者。2020年の当地レディースチャレンジカップでは優出(3着)を果たしています。中村かなえ(5.74)はスタート一発が魅力。穴党ファンからは常に熱視線を送られています。中田夕貴(5.72)もスタートが持ち味。行き足が仕上がると1着を並べます。高憧四季(5.62)は売り出し中の一人。若手ですが、2コースからの立ち回りが上手です。山下友貴(5.55)は、当地での優勝歴があり、2020年には連続優出と活躍するイメージです。加藤綾(5.48)は持ち前の粘り腰が復活。13年振りにA2に返り咲きました。清水愛海(5.45)は127期のリーグ勝率1位&修了記念競走の優勝者。9月の当地ヴィーナスシリーズではデビュー初Vまであと一歩のところまで迫りました。超逸材の走りに注目が集まります。

 清水沙樹(5.29)は、F2で事故点が高くなり前期はA2ボーダーを超えられませんでした。とは言え、通算6Vを挙げるなど勝負のポイントは心得ています。勝浦真帆(5.11)は、不思議なことにまだ優勝やA2経験がありません。それでも平均スタートタイミングがコンマ12と明確な武器を持っています。ここ3期はB1に甘んじている佐々木裕美(4.87)ですが、昨年も3月に津のGⅢオールレディースを優勝しています。生田波美音(4.68)は、派手な活躍こそしていませんが、4点台半ばを続けステップアップへの土台を作りました。川井萌(4.67)は前期21本の1着をゲット。デビューからの3期間で9勝だったことを思えば、大きく成長しています。西岡育未(4.64)は道中で勝負するタイプ。全着順で3着が一番多いのが特徴です。山川波乙(4.59)は、芦屋、桐生に続く3年連続での選出。まだ1着を取っていないだけに今大会は決死の思いで走ります。深尾巴恵(4.51)は第1回大会(宮島)と第3回大会(児島)に出場。4年振りの参戦に気持ちが高まっているでしょう。野田なづき(3.62)は、昨年に続いての選出。前回は一度も舟券に絡めませんでしたが、一年間の成長を魅せたいところです。宮崎つぐみ(3.50)、刑部亜里紗(3.32)、野田彩加(3.09)、北村寧々(2.53)はレディースオールスター初出場。まだ優出歴はなく実績がないのは百も承知ですが、全国にアピールするチャンスをもらいました。あっと驚かせるシーンに期待です。