開門時間
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キャブレターの凍結防止の為に冬場装着される温水パイプ。モーターの中を通った水が温められてキャブレターの部分にゴムホースで送られます。キャブを温めることとなり、現象としてはモーターの回転が上がりづらくなります。不思議と条件にマッチしたモーターは、温水パイプ装着前よりも上向くことがあります。この31号機も注視したモーターです。パイプがついて馴染み始めた3節目に使用した眞田選手が上位に迫るような走りで予選オール3連対で準優好枠をゲット。準優で敗れたものの、機暦簿に『これから楽しみかも』と記しました。その後の森永隆選手も中堅上位プラスの気配。角山雄哉選手は自身デビューから2回目の優出を果たす走りで、出足ターン回りの良さを見せました。
数字こそ30%には到達していないモーターです。数字以上のモーターと考えて注目をしていきたい。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
172 | 1 | 0 | 4.83 | 5.21 |
30.2 | 34.0 |
「伸びはええねんけど、さすがに新モーターは回らんし出足が重いわ・・・」と話していた倉谷和信選手。予選中盤からペラをひねりながら手前の回転を上げてターン回りもアップ。そこから6戦5連対3勝マークしました。この後の女子戦では「倉谷さんみたいなひねったペラは乗れないので」と調整は加えた野田なづき選手が行き足光る加速感を連日アピール「このモーター良いですね」と自信3回目の準優も経験する走りを見せていました。その後に渡邉英児選手が4カド捲りで優勝。杉山正樹選手も「こんなに回しているので行き足の延長で出ていくと・・・」と回して直線に繋がるという、ペラ理論からすると逆転現象が発生しました。これこそが本体の裏付けのひとつでもあります。
SG菊地選手が前検1番時計の6秒53マーク。確かな伸びも雰囲気があります。あとは乗り心地との兼ね合いか・・・
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
166 | 4 | 1 | 5.39 | 4.56 |
38.0 | 26.8 |
新モーターの航走タイム測定でトップのモーターが実はこの63号機です。伸びてはいたが、乗り心地とターンがなかなか両立しなかった。SG長田選手の整備、温水パイプ効果もあってか、冬場そこそこのパンチ力がありながら旋回系が伴ってきました。その後は行き足直線はしばしばインパクトがあるも、やはり乗り心地ターン系が伴わないことが多かったです。東海ダービーで早々と池田浩二が昨年良かった部品のセット交換!!!!スリットから連日余裕を見せながら、終盤はグリップターンにもオッケーサインが出て見事に優勝を決めました。元々良かった直線系にターン系がプラスされた印象です。これから注目していきたいモーターとしてメモをしておきたい。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
208 | 3 | 2 | 5.29 | 5.29 |
35.6 | 39.6 |
例年温水パイプ効果で上昇するモーターが数機あります。そのひとつに数えたいのが、この12号機です。また温水パイプが付いた一発目に乗った選手が良かったのではないか??と勝手な想像をしています。「ボート界のひねり王子ですから」と自らのことを表現したことがある木田峰由季選手です。ピット離れを意識したりもする、とにかく回す調整。ひねりはペラを回すプロペラの叩き方のひとつです。モーターはある程度回さないと、回らない癖がついてしまいます。その木田選手が乗ったことで、回る癖がついて、その後の選手の調整での反応が出やすくなったのではと推察しています。30%くらいのモーターでも、温水パイプ後は6使用で3優出。乗った選手も中堅上位以上のコメントばかりです。
東海ダービーでは河合佑樹選手が、予選敗退も行き足から直線は上から数えたい程のインパクト!!!こういうモーターを追いかけてみるのも面白い。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
190 | 4 | 0 | 5.12 | 5.06 |
31.6 | 29.2 |
初おろしで伸び型を好む地元の橋口真樹選手使用するも、そこまでの反応が出なかった。次の鈴木成美選手は出足は悪くなかったが伸びがなかった。3節目の山本浩二選手が整備をしてピストン2個リングを2本交換しました。これで激変をしました。メーカーが部品の公差内に入っているものを組み上げていくだけです。シリンダーのスリーブ内径とのクリアランスを測ってベストなものを選ぶ訳でもないのです。上下のピストンもプラグの焼け具合が違う為に重さも考えて入れます。そして重要なのが、ピストンピンという部分からヘッドまでの距離や微妙な形状によっても圧縮比(爆発力)が変化するという所です。実際にピストンとリングだけで激変しました。これは本体の心臓部は良く、他とのマッチングが悪かっただけです。心臓部が悪いモーターは直らないはずです。私はこの仕事に就く前に、専用機といわれる物を大きな図面を見ながら組み上げていたので、メカには興味があって取材しながら研究してきました。見た目だけで判断はしません。裏付けを元にファンにより正確な情報を伝えることを心がけています。また中間整備の是非・・・そんな話しがどこかで出来たらと思います。
話しはやや脱線しました。山本選手はFに破れましたが、その後の深見亜由美選手が11戦5勝で「行き足とか出足が合った時には凄いです」と連日パワフルな足を見せつけました。手応えは写真の表情で感じ取ってください!!!!
その後の豊田健士郎選手も「出足は自分の方が良かったし優勝戦は仕上がっていた」と帰り際の取材で優勝した池田選手よりも良かった手応えを教えてくれました。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
191 | 3 | 0 | 5.50 | 5.31 |
36.6 | 44.4 |
正直水面でも着順のアピール度は高くはない。はまれば大注目モーターに化けるのではという期待感があるからこそ、こういうところに取り上げたいと思っています。初おろしの時に、軒並み回らないから必死にペラで皆回しているなかで「1走目でピット離れで鳴いて遅れたのは回りすぎでした」と地元の平野和明選手が話したのです。その節優勝した枝尾選手が「今節は平野のお陰・・・」とアドバイスをもらいながら65号機で優勝。65号機もかなりのインパクトで推奨モーターのひとつですが、「枝尾よりも自分の方が伸びます」とシリーズ密かに動いていたのがこの48号機なのです。ペラと現象の出かた、そのうちに覚醒して凄みあるアピールをしてくれのではないのか・・・
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
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勝率/2連率 | ||||
152 | 1 | 0 | 4.91 | 5.39 |
25.7 | 34.1 |