A1レーサーが13人もエントリー!
濱野谷憲吾が断然の存在感を示す!!
秋が本格化の今シリーズは、A1レーサーが13人もエントリー。白熱の攻防戦が繰り広げられそうだ。 優勝候補の筆頭は濱野谷憲吾。SG5冠に加えてGⅠは25Vの金字塔を打ち立てている。振り返れば、1995年9月の多摩川周年でGⅠ初優出。1997年9月の桐生周年でGⅠ初Vを飾ると翌年のボートレースダービー(福岡)ではSG初制覇を成し遂げた。約30年間に渡って東京支部のエースとして牽引。今年は佐藤隆太郎がボートレースクラシック、ボートレースオールスターでSG連続Vを果たし若手の台頭はあるものの、長年築き上げた信頼度に陰りはない。当地は今年2月のガマゴリうどんグランプリを9戦7勝で優勝。当地連続Vに照準を合わせての参戦だ。 他にも関東地区からは、福島勇樹、渡邉雄朗、内堀学が参戦。福島は通算42Vの内、5回を当地で挙げている。場別では平和島と並んでトップタイで、相性の良さは折り紙付きだ。 渡邉は3月の平和島周年でGⅠ初優出。8月には芦屋で優勝をしておりコンスタントに活躍している。内堀はA1キープはかなわなかったが、当地では最近5節で3優出1Vと相性は上々。2年振りの参戦となるが、ブランクを感じさせない走りが可能だろう。 2025年後期適用勝率がトップなのは長岡良也。今年は10月25日現在で6優出1V。8月末の宮島GⅢ戦では、2コースからコンマ00のタッチスタートで村上遼をまくった。好不調の波があるタイプだが、ここ一番で魅せる度胸満点のレースがセールスポイントだ。 長岡と同じ近畿地区のA1は、藤岡俊介、小池哲也、山田晃大。藤岡はGⅠタイトルこそ持っていないが、GⅠ優出は4回。記念戦線でも通用するコーナー力を持っている。最近3年を検証すると、夏場の占める割合の多い前期適用勝率は3期連続で7点台を残しているが、冬から春にかけての後期適用勝率は、7点台に一度も届いていない。この時期のモーターとプロペラのマッチングを注視したい。 小池哲也は今年6優出1V。4月の宮島では6コースから差して120番人気の高配当を叩き出している。遅咲きの努力家でA1に初めて昇格するまでに20期間も要した。残念ながら2026年1月からはA2だが、1期でA1へ返り咲くためにも気持ちを引き締めて臨む。山田も1月からはA2に陥落してしまうが、9月には地元の琵琶湖GⅠ周年に出場。この経験を今後に繋げたい。 四国地区からは川原祐明と西野雄貴が参戦。昨年のPGⅠヤングダービー(桐生)で準Vだった川原は、今年の躍進が期待されたが、優勝なしの状況。2023年5月多摩川以来のVに全力だ。A2の西野は1月から4期振りにA1へ復帰。9月の芦屋で優勝するなど、各地で舟券に貢献した。完全に復調しており、V戦線に絡んで来ることは必至だ。 最後に東海地区は、三重支部の中嶋健一郎が参戦。A2が続いた時期もあったが、5期連続でA1ボーダーをクリア。質のいいスタートから繰り出す自在戦が冴え渡っている。当地は3月のGⅢ戦で王者・松井繁を従え、優勝の美酒を味わっている。 地元の愛知支部からは、佐藤大介、野口勝弘、岩永雅人、倉田茂将、一色颯輝、西川新太郎、鈴木雄登の総勢7人が参戦。佐藤は20期連続でA1勝率を残し、9月には下関でVを飾るなど50歳を目前にしても若々しいレースで魅了している。 野口と岩永はアベレージこそ落としてしまったが、随所に見せ場を作ってファンを沸かせた。特に岩永は1月の戸田でデビュー初Vを飾ると4月の若松、6月の当地で優勝。大きく飛躍した一年だった。