攻撃力絶大の井口佳典、白井英治がV候補筆頭
快速王子・湯川浩司もスピード全開の攻め
G3開催だけあって豪華メンバーが集結する。トップ戦線で戦うSG級の猛者が参戦。超一流のハンドルさばきは必見。熟練のテクニックがあるベテラン技巧派の存在感も大きい。今が旬の活きのいい若手たちの攻めっぷりにも注目したい。白熱の6日間、好カードの連発で目が離せない。 中部地区を代表するスター選手の井口佳典。昨年はGⅠで8優出1V。SG戦線でも常に好勝負を演じている。精度の高いスタート力は年々研ぎ澄まされて、迫力のスリット攻勢で他を圧倒。ハンドル捌きも超一流で、俊敏なターンで勝機をつかむ。蒲郡では19年63周年記念で2号艇からインを奪取して優勝している。破壊力のある仕上がりにする時もあれば、ピット離れ仕様にしてコースを奪うこともある。状況に応じて変幻自在の仕上がりを施してくる。当地では他にも18年ダービーで優出と、蒲郡は実績のある水面。実力を存分に発揮してV戦線の中心に立つ。 常にトップ戦線で輝きを放つのは白井英治。攻撃力は絶大で、スタートの早さもボート界では指折りだ。昨年は、地元の下関65周年記念の優勝を含めて5V。主戦線であるSGではオールスター、メモリアルで優出。勝負どころで鋭発がさく裂。スピード全開のターンで1Mを制圧する。蒲郡ではG1制覇の実績もあり、水面相性は上々。豪快な攻めを披露して主役の座を譲らない。 湯川浩司は勢いに乗った時は誰にも止められない。快速王子の名はダテではなく、破壊力のある足に仕上げて白星を量産。特に伸びを強化する傾向で、エンジンが仕上がればパワーは絶大。ダッシュ鋭い攻撃から内を飲み込むことも多々見受けられる。昨年の蒲郡65周年記念では超抜級の伸びを武器に、3カドに引いて捲って優勝。一撃の破壊力だけならメンバー屈指。 久田敏之は昨年の当地チャレンジカップで優出。17年ダービーでは準優1号艇で進出も、フライングの憂き目で悔しい思いをした。3年越しの思いを込めて迎えた20年チャンレンジカップでは、心身ともに成長した姿を披露。節イチ級の足に仕上げて優出を果たし、トラウマを克服。大舞台で躍動して選手としてさらに成長。近況の勢いなら丸野一樹が一番か。19年びわこ67周年記念Vを皮切りに、昨年は唐津66周年記念をV。年明け早々の尼崎68周年記念も制して上昇度はピカイチ。続く唐津67周年記念も優勝戦1号艇で進出と、目下絶好調だ。木下翔太は若手の成長株。19年にはSGで3優出、昨年はヤングダービーで優出。レースセンスは抜群で、次世代のボート界を背負っていく逸材だ。 数々の歴史を築き上げてきた山崎智也の参戦も楽しみ。華麗な捌きでレースを席巻。SG覇者の中沢和志は冷静沈着な運びから1Mを攻略。衰え知らずのスピードターンにも注目だ。昨年G1初優勝の永田秀二は侮れない存在。渡辺睦広、渡辺和将はスリットから飛び出して豪快に攻める。谷川祐一も俊敏なターンを駆使。地元の巧者・都築正治は年明けの当地戦を優勝して元気一杯。平石和男は熟練のテクニックを披露して進出。奥平拓也、表憲一、池田雄一、大橋純一郎、山ノ内雅人、松竹大輔、春園功太も仕上がり次第では楽しみな存在だ。