勝率、1着回数ともに川北浩貴が断然トップ
寺田千恵、田口節子、山川美由紀が女子3強
師走の第1弾開催は男女混合の6日間シリーズ。男子よりも女子にGⅠタイトルホルダーのビッグネームが多く、準優に女子が何人、駒を進めるかを占うだけでも楽しみのある激戦となりそうだ。 優勝候補筆頭には川北浩貴を推す。2020年前期適用勝率は7・73とメンバー中、断トツの数字を残している。年間成績でも11月半ばの段階で16優出5V、1着回数も100回を超えているように好調持続。一般戦での安定感は抜群だ。蒲郡はこれまで準優止まりのことが多かったが、7月の一般戦できっちり優出しており、当地との相性もこれでいい方向に変わってくるだろう。 女子ではビッグ3と呼べる存在が寺田千恵、山川美由紀、田口節子のGⅠ覇者だ。山川が3回、寺田と田口の2人はともに2回、レディースチャンピオン(以下LC)を制しており、女子第一人者と呼べる存在だ。 3者いずれも近況、当地相性ともに上々。田口は8月のLCでは優出(5着)と健闘。寺田とともに10月のSGダービーにも出場しているように年間を通して高いレベルで安定している。混合戦なら軽量のアドバンテージを生かした機力差が出ることが多く、男子強豪相手でも優勝候補の一角とみていいだろう。 川北の他、男子A1は作間章、森竜也の2人。作間は10月の徳山で久々の優勝を飾り復調気配。ベテランの森はここ一番の勝負どころでは強気なコース取りから機敏に立ち回って、見せ場を作ることも多い。また、山下和彦は来期A1復帰を決めているように復調気配で優出戦線に絡んできそうだ。 女子では前述の〝3強〟を追うのが中谷朋子と塩崎桐加の両者だ。中谷は2017年に当地で5コースからV実績がある。8月の当地LCからずっと女子戦が続いていただけに男子相手にどんな立ち回りを披露するか楽しみだ。 塩崎は2019年後期で初の7点オーバーの勝率をマークしたが、6月の時点で早々とF2となってしまい、思うような走りができなかった。それだけに今期の巻き返しにかける思いは強いはずだ。 女子主力選手には今開催の2週間後に徳山でプレミアムGⅠ「第8回クイーンズクライマックス」が控えている。11月10日現在の今節参戦女子選手の順位を振り返れば寺田(4位)と田口(6位)はほぼ当確の状況。山川は(14位)ボーダー上、中谷は20位とで大幅な上積みが必要な状況となっている。 当地参戦歴の多い中村有裕、中里英夫、加瀬智宏らもV圏内だ。中村有は現行モーターになってこれが3回目の参戦となる。 配当妙味込みで一発の魅力なら売り出し中の若手・井上忠政をお勧めしたい。通算2回目の優勝を飾った8月の琵琶湖では準優を3コースまくりで快勝。優勝戦は4コースからゼロ台トップSでまくったレースに代表されるように一番の武器はその攻撃力だ。今節もセンターからのまくり一撃こそ絶好の狙い目となりそうだ。 地元愛知勢はA1級が不在とあって服部達哉と黒野元基の奮闘に期待は高まる。蒲郡のフレッシュルーキーにも選出されている黒野は当地では昨年末に優出してから目立った活躍はないが、いつブレークしても不思議ではない逸材。各地で時折、鋭いピット離れを披露して積極的に好位を取ることもあるだけに、ペラ巧者としても注目したい存在だ。