夏場はさほど注目にも挙がらないほどの実績でしたが、10月の終盤あたりから、もしかすると良いモーターかもという反応が出始めました。吉岡誠選手がフライングに敗れた時に、行き足が目立っていました。その次の節に男女混合戦の黒澤めぐみ選手が、他の男性レーサーよりも回るような形にも関わらず、伸び負けないし足が良かったのです。その節に黒澤選手も「このあとクライマックスに来るなら、このモーターがいいな」とも言い残して帰ったくらいです。そのクライマックスは刑部選手が使用して優出⑥。出足を重視するような調整をしても伸び負けないという場合と、伸びを重視した負荷を掛けたペラでも回すことが出来る。この2パターンが良いモーターのサインです。まだ強烈な伸び調整をした選手が実はいませんが、反応が出るのではないのかと期待しています。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
134 | 2 | 0 | 5.02 | 5.38 |
32.8 | 35.6 |
温水パイプが付く前に、気温が下がり始めた頃の地元山本稔太郎選手の時から反応が出始めた。振り返れば初おろしの二節目の大場恒季選手の時の動きを見て、機暦簿には注意マークを打っていたのです。山本選手のあとの小野寺選手は微調整。中堅上位でコンスタントに動く印象に変化してきたのです。温水パイプが付いたシリーズに小林基樹選手が、乗りづらさはあるものの足はそこそこ。その次のシリーズに温水パイプが馴染んで気配アップが顕著にでました。藤本陸斗選手を悲願の初優勝に導いたのです。最初はやや伸びが気になったが、形を変えて伸びもつき始めたと同時に出足も強化され、伸びはしないが出足はかなりのレベルになった。その節超抜だった平石和男選手を破っての優勝はインパクトも大でした。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
124 | 2 | 1 | 4.94 | 5.09 |
29.0 | 34.1 |
初おろしの谷口健一選手も伸び気味で密かにアピールがありました。『良いモーターでないと伸びない』というのが定説ではありますが、その条件にまずははまっていた。お盆レースで引き当てた池田雄祐選手が「これがエースじゃないの・・・」と話した。「2日目のレースで、バック他を引きちぎるように伸びていった。「マジで壊れているのかと思うくらいにバック伸びました。合えば凄いし、去年良いモーターで優勝した時よりも凄いかも・・・」ただ出てるからって簡単に勝てないところがボートの難しいところですねという話しもしていました。ルーキーシリーズでは登玉隼百選手が節一。ただ、優勝戦の接触でキャリボが凹んでしまい交換。足落ちが心配されましたが、女子戦は倉持選手が産休明けの2節目で優出②の活躍。準優6個シリーズは、埼玉の大谷健太選手が「満足の仕上がりです」と出足に力強さあり、バランスも取れていました。
温水パイプが付いたシリーズも、福井の南野選手が「三国よりもきつい形で行ってます。その形にしてから%くらいの感じになりました」とペラの形でも、本体パワーを証明出来る話をしてくれました。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
149 | 3 | 0 | 5.19 | 4.35 |
34.2 | 23.5 |
初おろしは、とにかく回っていない・・・だた悪くはないという印象くらいにしかなかった。2節目止めて伸びを求めたりもする濱崎直矢選手が直線はやや光ったが、まだ出足ターンの重さが残りました。その後にルーキーシリーズで前田滉選手が、行き足から直線ベースに上位には届かずも、かなり良い足に仕上げていました。その前田選手の優出④を皮切りに、杉山貴博選手に三浦裕貴選手と連続優出。三浦選手は乗りやすさレース足が抜群で、道中戦のアピールが凄かったです。合えばシリーズを沸かせることが出来る仕上がりになる本体だと思っていましたが、藤山翔太選手が強烈な伸び仕様にしてから、通常セッティングでバチッと合わない時期が続きました。ただ1月終盤の金山立樹選手から復調気配。その後の地元西尾亮輔選手が、そこそこパンチがあるし、ターン回りペラ調整で付けられた印象で仕上がりました。またマッチングし始めています。ペラの癖も徐々に修正された戻ってきたと考えています。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
141 | 5 | 0 | 5.33 | 4.88 |
34.0 | 20.4 |