選手は色んな表現をしてくれるから面白い。「もっと気温が下がって回る季節になったら、もっと楽しみがあるんじゃないですか・・」と夏場なのにあえて体感の軽快さばかりを求めずに調整していて優勝まで導いたのが長田頼宗選手です。ターンは多少重めの進み方でも、行き足から直線のインパクトがありました。優勝戦でカドから好スタートで攻めてこようかという中田竜太選手に対しても「伸び返して自分の方が足は良かったです」と帰り際にも喋っていました。今極端に回す調整をしていないから、この足のままで回る条件になって勝手にターンが軽快になれば・・・そういう意味で季節の話しが冒頭に出ている訳です。いづれにしても本体の良さがあることには間違いはありません。
優勝実績3回で誰が乗ってもほぼ上位!!!SG直近にも山崎郡選手がシリーズリーダーで優勝!!「またこれ引きます。権利ありますしね・・」と場を後にしました。そのままの状態でSGを迎えます。
SGで引き当てた青木玄太選手「確かにスリットからジンワリ出ました。自分がいつもやる形とは少し違うので様子をみながら調整します・・」と本体の良さはなんとなく感じ取ってはいました。数字上は抜けてはいるが、実際突き抜けてはいないと判断しています。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
104 | 4 | 3 | 7.10 | 6.92 |
60.6 | 54.2 |
オーナーペラ制度なってから選手の負担が軽減されました。プライベートのONとOFFが分けられていいですが、若手の調整能力の発達が遅いのではないかと感じています。このモーターは鈴木章司選手が初おろし、2節目に本田愛選手が使用。本田選手は見事にデビュー初1着で水神祭を飾りましたが、枠的には今日かなと思い、その水神祭を飾った日に装着をしている写真を撮っておきました。何故このタイミングで写真を撮ったかというと、モーター太鼓判の部分でいつかは取り上げようと思っていたからです。調整がシッカリ出来ない若手でも伸びも悪くないし出足もマズマズでした。正直その合っていない状況でも中堅上位近辺の動きを感じたのがその理由です。
4節目の男女W優勝で黒井達矢がファンナル1号艇で乗艇する活躍。ここまでアピール抜群の14号機(萩原選手)53号機(杉山選手)にそこまで伸び負けずに出足はかなり良いくらいに仕上げていました。キッチリ調整すれば、トップクラスの動きになることが証明されました。
SGで前検の状態でもやや強めと話してた峰竜太選手が「優勝するために・・」と節一番を狙ってセット交換をした。これによって更にパワー強化された感じがあります。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
99 | 3 | 1 | 5.21 | 6.32 |
39.4 | 56.8 |
初おろしで岩橋裕馬選手がデビュー初優出。そのときは出足関係は良かったが、もうすこし伸びがあるといいのかなと感じていました。4節目に使用した渡辺豊選手が準優前にピストンを2個交換しました。これによって直線への繋がりも出ました。その後に使った泥谷選手が「こんな出足型のペラなのにスリットから出ていく、きっとSGの時には良い足に仕上がりますよ」と話していました。そのSGではリズムに乗り切れなかったとはいえ原田幸哉選手が鋭い行き足を見せて本人評価も高かった。 30%ちょっとしかないのが不思議な程です。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
101 | 3 | 0 | 5.85 | 6.28 |
38.6 | 47.8 |
初おろしのシリーズで5本の指に入る動きで、伸びる感じから出足を付けてきた印象だったのが新田泰章選手です。予選最終日の競り合いでは「明らかに出ているって感じがした」そんな表現をする場面さえもありました。優勝戦は惜しくも2着でしたが、この67号機の可能性をアピールしてくれました。その後女子戦では蒲郡が古巣の廣中智紗衣選手が使用。伸びるときにはやや乗りづらさがあったとはいえパワー感。急な風の変化でFに敗れましたが、その後はややターン回り重視の感じで6枠ながらも2着に2回絡む活躍。外からでも展開かき分け前に出てくる好印象モーターです。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
99 | 3 | 0 | 5.63 | 6.09 |
38.4 | 46.5 |
使い始めから6節目までは、予選突破2回で優出1回のモーターで、乗り手によって中堅ちょいか中堅上位の印象でマズマズの本体なのかなというジャッジでした。7節使用の渡辺浩司選手が見違える動きになって優勝。ここまでの選手とは行き足からの繋がりでパンチがあり「全体的にも良い」と言いというのです。こういう変化がある時に、聞ける選手には自分の勉強の為に調整を教えてもらうことが多いのです。なるほど・・・ここまでの選手の限界を超えているかも・・・回転域の話しです。ここでの説明は難しいので、またYouTube配信に出演する機会があれば話したいと思います。何故良いモーターが動き続けないのか、また急に動く時があるのか・・・不思議な生き物です。
渡辺選手と同じような調整ならトップクラスも可能。ただ調整に応じては中堅の域に・・・そんなモーターなのかもしれない。
出走 回数 | 優出 | 優勝 | 通算 | 近況5節 |
---|---|---|---|---|
勝率/2連率 | ||||
102 | 4 | 1 | 6.13 | 7.35 |
48.0 | 67.4 |