モーター&ボート&プロペラが更新
佐々木完太と常住蓮を地元勢が迎撃!!
今シリーズからモーター、ボート、プロペラが一斉に更新。このモーターで10月のGⅠ70周年記念競走、来春のSGボートレースクラシックが開催されるだけに、各機の出世争いに注目が集まる。 佐々木完太は5月に平和島で開催されたGⅡモーターボート大賞を優勝。5コースからまくり差しを届かせてVゴールを決めた。これが2022年5月の大村GⅡモーターボート誕生祭に続く、自身2個目のGⅡタイトルとなった。これにより当地ボートレースクラシックの権利を奪取。今節は季節は違えど、水面イメージを膨らませて帰りたいシリーズだろう。当地は2022年11月に3コースからまくって優勝を飾っており相性も良好だ。 まだタイトル奪取やSG出場は果たせていない常住蓮だが、将来が有望な一人。6月20日時点で今年は、徳山、住之江、唐津で優勝を飾り、勝率、優出、優勝回数は出場メンバーでトップだ。今期に入っても勢いは増しており引き続き目のなせない存在だ。 常住同様に2025年後期適用勝率が自己ベストを高値更新したのが、前原大道、砂長知輝、濱野斗馬の3選手。前原は前々期に6.38を残してA1へ初昇格を果たしたが、前期はA2に降格。雪辱を胸に6.86を残して7月からはA1に返り咲いている。2023年6月の津ルーキーシリーズ以来、優勝から遠ざかっているだけに自身2度目のVへ気合が入る。 砂長もA1→A2→A1と前原同様の成長曲線を描いている。ただ、内容は少し異なり、1着回数の絶対値が多く前期の1着率も33%を誇っている。インコース以外からでも勝ち切れるのが強みだ。 昨年は年間5Vをマークして大ブレイクした濱野だが、今年はここまで快音は響いていない。6月のウエスタンヤングでフライングをしてしまい、その影響も心配だが、地力は確かなだけにV候補の一人だろう。 強力な遠征勢が蒲郡へ乗り込んで来るが、ホームの牙城(がじょう)を守りたいのが地元イレブン。その中でもA1三銃士が受けて立つ。中村は前々期にF2をしてしまい、その影響でB1に陥落してしてしまった。それでも昨年の暮れに蒲郡で優勝。表彰式で誓ったように一期でA1に返り咲いている。スタートに頼ることはなく、的確なエンジン出しと落ち着いた走りで着実にポイントを積み重ねた。地元エース格として愛知勢を引っ張って行く。 前田も前期はA1ボーダーをクリア。2期振り4度目のA1となった。アバレージが示す通りレーステクニックは相当なレベルだが、優勝が2回なのはやや物足りない。パンチのあるレースが身につけば大きな飛躍も期待が出来る。 A1キープに成功したのが中野仁照。前々期は2024年9月に当地のルーキーシリーズで初優勝を挙げ、勢いそのままに6.78まで押し上げA1にも昇格した。前期はGⅠ戦のあっせんが増え、一旦は勝率を落としていたが、最終的には6.29で踏みとどまった。新期に入って6月の三国で4コースから自身3度目の優勝。前回の蒲郡は優勝戦1号艇で6着に敗れただけにリベンジに燃えている。 レースセンスで負けていないのが大場恒季。前々期は期末最終日に痛恨のスリットオーバー。A1勝負が懸かった一戦だけに仕方がない面もあったが、この時のフライング休みが響いて前期はB1の出走回数を確保するのが精いっぱいだった。それでも、既に初Vを成し遂げるなど、非凡なセンスは折り紙付き。自分との闘いに勝つことが現在のミッションだ。 他にも一色凌雅、樅山拓馬、大江純、大澤誠也はきっかけひとつでA2が狙える存在。近藤颯斗、河内一馬、牧村俊輝も地元のルーキーシリーズで気持ちが高まっているだろう。