• 関東地区は8名が選出されており、有力候補の中で権利を持っていないのは東都のエース・濱野谷憲吾。蒲郡では昨年2度の参戦でいずれもVゴールを決めており、得点率トップ通過からの優勝劇でした。それだけに、蒲郡クラシックへ出場したい思いは、誰よりも強いはず。ホームの是政で躍動するでしょう。年始の平和島正月開催を2コースからまくって快勝しており、今年は反撃の一年です。

  • 東海地区は5名しか権利を持っていないこともあり、一番の激戦区になりそうです。特に静岡支部は0人だけに、SG解禁となった菊地孝平を筆頭に深谷知博坪井康晴河合佑樹板橋侑我らが燃えています。また、予備2位の笠原亮、4位の徳増秀樹、5位の服部幸男が自力Vでの突破を狙っています。 地元勢は地力アップが目覚ましい吉田裕平、1月のGⅡびわこ秩父宮妃記念杯で特別戦を初優勝した岩瀬裕亮が勢いに乗って参戦します。そして、蒲郡SGに何としてでも出場したい赤岩善生が執念のレースを披露するでしょう。

  • 近畿地区は9名が選出されていますが、マスターズ世代の銘柄クラスに権利を持っていない選手がいます。今垣光太郎吉川元浩中島孝平湯川浩司はベテランの味を存分に発揮してV戦線に絡んでくるでしょう。SG11冠の石野貴之、女子MVPの遠藤エミも優勝してクラシック最終便に乗り込みたいところです。

  • 四国地区からはクラシックへ6名がエントリー。ベテランから若手、そして女子とバランスが取れた布陣で固めています。他では重成一人田村隆信のベテランコンビや実力上位の片岡雅裕、勝率7点レーサーの西野雄貴らが争覇圏内でしょう。

  • 中国地区からは8名が選出。権利を持っていない主な選手では、辻栄蔵寺田祥吉田拡郎大峯豊らでしょうか。
    予備には1位の柳生泰二、3位の守屋美穂が上位で待ち構えていますが、中国地区チャンプの称号を強く意識しているのは確かでしょう。 また、中国地区は女子レーサーの層が厚く、守屋以外にも田口節子實森美祐清水愛海らが大仕事を成し遂げても不思議ではありません。

  • 九州地区は最多の10名が出場権を奪取。現状の充実度を示しています。他にもベテランでは瓜生正義、蒲郡ではSGV歴のある篠崎元志、弟の篠崎仁志。ヤング世代なら定松勇樹でしょうか。また、唐津開催を考えると上野真之介安河内将にもチャンスが訪れるかもしれません。

CLASSICの歴史と傾向 CLASSICの歴史と傾向

 ボートレースクラシックとは、年間9つ開催されるSGレースの一つでGRANDE5の対象レースでもあります。1966年に「第1回鳳凰賞」が平和島で開催され、1988年の第23回大会(戸田)から「総理大臣杯」に名称が変更。2014年の第49回大会(尼崎)より、現在のボートレースクラシックに変更されました。また、11年の第46回大会(戸田)は開催中止となり、改めて同年8月に東日本復興支援競走として実施されました。

 歴代優勝者の顔ぶれは合計53名。その内、複数回の優勝は6名です。最多は彦坂郁雄(引退)が第9回(1974年常滑)、第17回(1982年下関)、第23回(1988年戸田)で3度の優勝。連覇は西島義則が第32・33回(1997年住之江・1998年丸亀)、吉川元浩が第54・55回(2019年戸田・2020年平和島)で成し遂げています。2回優勝しているのは、松井繁が第43回(2008年児島)、第49回(2014年尼崎)、池田浩二が第44回(2009年多摩川)、第48回(2013年平和島)、桐生順平が第50回(2015年尼崎)、第52回(2017年児島)。松井、池田、桐生の3名は、今大会で最多タイを狙います。

 また、クラシックといえば、SG初制覇が多いのも特徴です。振り返ってみると、なんと33名もいます。代表的な選手は、第28回(1993年戸田)の植木通彦(合計SG10Vで引退)、第32回の西島は合計7V、第50回大会の桐生は5Vとクラシック優勝を手始めに勲章を量産しています。
 近5年を振り返っても、昨年の佐藤隆太郎(2025年若松)を始め、第58回の土屋智則(2023年平和島)、第57回の遠藤エミ(2022年大村)が初タイトルをゲットしています。
 最後に過去10年間における優勝戦の決まり手は、イン逃げが最多の8勝、まくりと差しはそれぞれ1勝ずつでした。
 優勝戦の平均配当(3連単)は、8,053円。1号艇が逃げ切れなかった第53回(2018年浜名湖:優勝者は井口佳典)と、第59回(2024年戸田:優勝者は毒島誠)の時に万舟券が出現しています。

ボートレース蒲郡 SGの歴史 ボートレース蒲郡 SGの歴史

 ボートレース蒲郡は2025年に開設70周年を迎え、グレードを問わず数々の名勝負が繰り広げられてきました。その中でもSGについてクローズアップすると、今回のクラシックで26回目のSG開催となります。これは全国24場で4番目の多さです。ちなみに、SG開催数のトップは住之江の76回。2位が平和島の43回、3位は福岡の28回。5位が戸田の23回、6位タイには浜名湖と若松が22回で並んでいます。
 レース別では、クラシックが今大会で5回目、全国地区対抗(1973年に廃止)は2回、オールスターが2回、グランドチャンピオンも2回、オーシャンカップが3回、メモリアルは最多の8回、ダービーが3回、チャレンジカップは1回です。

 歴代覇者は、これまでのボートレース界を牽引してきたレーサーや高配当の使者となった面々など多彩な顔ぶれでした。
 優勝者は合計で24名。彦坂郁雄(引退)、野中和夫(引退)、松井繁山崎智也(引退)など、SGを二桁回数も勝っている選手が名を連ねていますが、複数回優勝しているのは今垣光太郎(2回)のみです。

 優勝戦の決まり手は、1964年の全国地区対抗競走を除く24レースで、逃げが10本、抜きは5本、まくりが4本、差しは3本、まくり差しが2本でした。
 特に“抜き”で決まったレースは語り草になることが多く、古くは1982年MB記念の艇王・彦坂郁雄VSF3のモンスター野中和夫のデッドヒート、1992年グランドチャンピオン決定戦で中道善博が魅せた2マークのマジックターンなどは、今振り返ってもしびれるレースです。

 2002年モーターボート記念では、ボートレース界初の「ナイターSG」を開催。決まり手は、イン逃げですが、今垣光太郎が2号艇からピット離れでインを奪取しての逃走劇でした。今垣は2004年には、当時は愛知支部だった原田幸哉の地元Vを2マーク差しで阻みました。その原田幸哉は、2021年のメモリアルを優勝。長崎支部へ移籍してからの優勝でしたが、かつて練習に励んだ蒲郡での優勝を歓喜しました。

 そして、抜きでの優勝といえば、2015年のメモリアルでしょう。前年に新スタンドが完成。装いを新たにして開催されたビッグレースは、篠崎元志峰竜太の歴史に残るマッチレースでした。なお、峰竜太はこの後、2023年に「通算100V&24場制覇」の快挙を成し遂げています。

開催年レース名優勝者決まり手
1964全国地区対抗岡本義則
1971鳳凰賞松尾幸長逃げ
1972全国地区対抗加藤峻二抜き
1976ダービー野中和夫まくり
1980鳳凰賞中本逸郎差し
1982MB記念彦坂郁雄抜き
1987鳳凰賞国光秀雄まくり
1992総理大臣杯鈴木幸夫差し
1992グラチャン中道善博抜き
1996MB記念新良一規まくり
1999オールスター濱村芳宏逃げ
2000オールスター熊谷直樹逃げ
2002メモリアル今垣光太郎逃げ
2003オーシャンC辻栄蔵まくり差し
2004MB記念今垣光太郎抜き
2007MB記念魚谷智之差し
2008オーシャンC松井繁逃げ
2010MB記念今村豊逃げ
2011オーシャンC佐々木康幸まくり差し
2015メモリアル篠崎元志抜き
2016グラチャン山崎智也まくり
2018ダービー守田俊介逃げ
2020チャレンジC毒島誠逃げ
2021メモリアル原田幸哉逃げ
2023ダービー峰竜太逃げ
2026クラシック

※クラシック=鳳凰賞~総理大臣杯
※オールスター=笹川賞
※メモリアル=MB記念

SG初Vに燃えるレーサー達 SG初Vに燃えるレーサー達
いよいよ、2026年のファーストSGボートレースクラシックが迫って来ました。当サイトの「歴史と傾向」でも触れましたが、クラシックはSG初Vの多い大会です。そこで、SG初制覇を狙うレーサーの意気込みをお届けいたします。 いよいよ、2026年のファーストSGボートレースクラシックが迫って来ました。当サイトの「歴史と傾向」でも触れましたが、クラシックはSG初Vの多い大会です。そこで、SG初制覇を狙うレーサーの意気込みをお届けいたします。
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vol.1
4537(岡山) 渡邉和将選手4537(岡山) 渡邉和将選手 選手写真選手写真

昨年は中国地区選手権(徳山)で2つ目のGⅠタイトルを奪取。7月には地元のモーターボート大賞(児島)を優勝してクラシックの権利をゲットしました。

渡邉 蒲郡は相性のいいレース場ですし、GⅡを勝ったら(クラシックは)蒲郡だなという意識は持っていました。

渡邉さんは2022年の当地67周年記念を制しました。あの年は4月開催でしたし、春のイメージもつきやすいのではないのでしょうか!?

渡邉 春は風があって難しいですよね。ただ、気温が上がってくる時期の方が好きなので冬場よりはいいですね。

当地は現行モーターに切り替わってからは、昨年10月の70周年記念、今年1月の5日制で参戦しています。

渡邉 (特に1月は)もっといいエンジンを引きたかったですけど、2回走らせてもらったことで「プロペラはこっちで行こう」と思える方向は分かりました。クラシックでいいのを引ければ出せるだろうと思っています。

これまでSGには5回参戦しています。クラシックは昨年に続く4回目です。

渡邉 今はクラシックまでにフライング持ちにならないように心掛けています。蒲郡は記念初優勝の水面ですし、思い切り勝負したいです。SGタイトルを獲りたいですし、賞金を積み重ねて年末にも繋げたいです。

vol.2
4732(徳島) 堀本和也選手4732(徳島) 堀本和也選手 選手写真選手写真

昨年は3月のGⅡモーターボート大賞(徳山)で特別戦を初優勝。クラシックの権利をゲットしてSG初出場を決めました。

堀本 四国の人間からすると、地区選とかがあるので一番出やすいSGなのかなと思っていました。

今年に入って1月のGⅢ企業杯に参戦されましたが、収穫はありましたか!?

堀本 もう少しいいエンジンを引けたら、やってみたいプロペラの形があったんですけど…。一番下(2連対率27.9%の48号機)を引いてしまいましたから…。いろいろな形を試せたわけではありません。ただ、同県で優勝した島村隆幸選手やいいエンジンを引いた水原慎さんにはプロペラのアドバイスをもらいました。

正味の足はひと息でしたが、持ち味のスタートはしっかりと行けていましたよね。

堀本 ええ、スタートに関しては最近走ったレース場の中では一番しやすかったですし、責任を持っていいのが行けていました。

最後にSG初参戦の意気込みをお願いいたします。

堀本 初のSGだからといって思い出作りや楽しむために行くわけではありません。ガチンコで勝負をしに行きます。

vol.3
4757(徳島) 山田祐也選手4757(徳島) 山田祐也選手 選手写真選手写真

2月の四国地区選手権(鳴門)で2度目の四国チャンプに輝きました。4年前と比べて喜びは異なりましたか?

山田 どちらも嬉しかったですが、今回の方が大きな意味があるなと思っています。

最初の優勝は6コースからのまくりでしたが、今回はインから菅(章哉)さんのまくりを受け止めての優勝でした。

山田 鳴門の優勝戦はいつも菅さんがいらして、お盆、正月とも1号艇で(菅に)負けていたので「また負けるのかな」と一瞬考えたりもしました。それでも、トップ通過からポールポジションで優勝することができたのは大きかったと思います。

大きいといえば、3月クラシック(蒲郡)の権利を得たことで、地元で開催されるグランドチャンピオン(鳴門)出場への可能性が生じました。

山田 地元でのSG開催だけに意識はありましたけど、最近は昨年のメモリアル以外はSGに出ていなかったので、どこかでチャンスをつかまないといけないなとは思っていました。

見事に自力でチャンスをつかみました。

山田 ここ数年もやるべきことはやって自分なりに一生懸命にやっているつもりでしたけど、結果が全ての世界で出せていませんでした。自分に対して否定的にもなっていました。ただ、あの優勝で久しぶりに自分に肯定的になれました。

地区選Vのみならず、今期は2月終了時点で勝率7.15と自己ベストを更新中です。この勢いでSG初Vを狙っていきたいですね。

山田 これまでのSG(7回出場で予選突破は1回)はボコボコにやられている記憶しかないですけど(苦笑い)、鳴門のSGに出場したい思いは強いです。クラシックで優出して鳴門の関係者の方たちに恩返しをしたいです。