5月以降優勝ラッシュの上田龍星がV争いの中軸!
当地SGクラシック出場へ大きく前進なるか
今節は男女混合による7日間開催の超ロングランシリーズ。4日目第9レースまでが予選で、5日目に準優進出戦(4個レース)、6日目に準優勝戦(3個レース)、そして最終日の第12レースが優勝戦という勝ち上がり方式で行われる。 上田龍星が主役を担う。2026年前期適用勝率はメンバー中トップの7.36をマーク。さらに8優出5V。その中には11月に行われた浜名湖GⅠ周年での優出(2着)もあり、リズムの良さは1歩も2歩も抜きんでた存在と言っていい。最大の魅力は正確無比なコーナー戦。コースを問わずに狙ったところへピンポイントにボートを送り込む。当地は約5年ぶりの参戦となった今年7月に行われた「にっぽん未来プロジェクト競走in蒲郡」をオール3連対で優勝するなど、水面相性はバッチリ。今回を勝てば今年7度目のV。来年3月に当地で行われるSGボートレースクラシック出場への可能性が大きく膨らむこともあり、スピード全開でVロードを突っ走る。 対抗の1番手には高野哲史を推す。新勝率は6.84で5期連続でA1級をキープ。前期は優勝こそなかったものの、9度の優出はトップの数字。各地でコンスタントに成績を残した。どちらかと言えば速攻派のイメージだが、道中の立ち回りも実に巧みだけに取りこぼしは考え難い。当地は2024年10月(6着)、今年4月(5着)と連続優出中と好実績。今年2度目のVへ確かな手腕を発揮する。高野と同じ兵庫支部の鈴谷一平もシリーズを盛り上げる。体重ハンディは否めないが、思い切りのいい握りっぷりは魅力いっぱい。誰が相手であろうが迫力満点の全速戦を繰り出して白星を積み重ねる。 他では吉川喜継と片橋幸貴の滋賀勢にも注目したい。吉川は8期連続でA1級キープのみならず、当地は3連続優出中と安定した取り口がさえ渡る。スロー水域を主体としたしたたかな取り口で渡り合う。片橋は前期で2本のフライングを喫したことに加えて、事故率も0・70をオーバー(0・75)。3期続いたA1の座を明け渡し、来年1月からB2へ陥落となる。それでも、強いハートの持ち主。決してレースがこぢんまりすることはない。復権へ向け手厳しく道中を立ち回る。 シリーズの中核をなすメンバーは、まだまだ数多くいる。杉山貴博は今節でも屈指の蒲郡巧者。2021年以降、7節走って5度の優出と好走が目を引く。中村尊は新勝率6.69で2期ぶりにA1返り咲いた。早くもフライング1本持ってしまったが、小気味のいい走りっぷりで舟券に貢献といきたい。古場輝義に間嶋仁志はスロー水域を持ち場とする技巧派。いずれも、深イン辞さずの姿勢だけに、進入から目を離すことができない。吉田一郎、中里英夫、本橋克洋、三宅潤らも硬軟を織り交ぜた自在な手腕を駆使して上位進出を図る。 地元愛知勢に目を向けると、宮下元胤にかかる期待は大きい。新勝率は自己ベストを更新する6.37で7期ぶりにA1カムバック。エンジン整備のこつをつかんだことで、成績アップ。充実期を迎えたと言っても決して過言ではない。ましてや勝手知ったる蒲郡の水面だけに、快速タッチに機力を仕上げるのは必至。2023年8月の当地男女W優勝戦以来となるVに照準を合わせる。残る鋤柄貴俊、古川誠之、畔柳俊吾、酒井陽祐の4人も走り慣れた強みを生かして遠征陣を迎え撃つ。 女子レーサーはベテランの倉田郁美をはじめ137期ルーキーの市川瑚幸まで8人が参戦。どちらかと言えば攻撃肌ではなく、巧者タイプが多い構成となっている。派手さはなくても、仕事はしっかり。男性レーサーを相手に互角の勝負を展開して存在感をアピールしたい。