蒲郡68周年記念直前企画「過去から学ぶ万舟券の狙い方」をお届けいたします。

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 みなさんはGⅠレースと言えばどんな印象をお持ちでしょうか!? ざっくりと「インコースが強い」とのイメージが出来上がっていると思われます。確かに過去1年間における蒲郡水面のイン1着率は53.9%。これに対して、昨年、一昨年とも周年記念の1着率は68.0%でした。14%も高くなり、一日平均で8本もインがトップゴールを飾っています。
 それでは、対照的に万舟券はどれだけ出現するのでしょうか。昨年の67周年は全72レース中12本、一昨年の66周年は13本、65周年は17本でした。ちなみに、過去3年間に行われた当地SGも参考にしてみましょう。2021年8月のメモリアルは19本、2020年11月のチャレンジカップは16本でした。
 過去5回のSG・GⅠ戦を振り返っても最低12本は出ており、これは1日平均2本のペースで飛び出している計算になります。また、昨年の67周年でのマンシュウ発生時におけるインの着度数は【1着0本・2着2本・3着2本・着外8本】でした。やっぱり、インが負けた時にしか万舟券が出ていません
 そして、マンシュウ時の風向きを分類してみると、向かい風が9回、右横風、左横風、追い風はそれぞれ1回ずつと向かい風が断トツでした。しかも、風速3m以上が7本と多くを占めています。
 データをまとめると、一日平均でインが4回負ける中で半分は万舟券に繋がっています。向かい風(3m以上が理想)でインが負けそうだと想定したレースでは、1万円以下の配当は押さえ程度に回し、積極的に万舟券を狙う方が回収率がハネると考えられます!

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 前述のように買ってみて思うような結果が出なかったとしても、最後まで諦めないでください。蒲郡周年は一発大逆転の可能性を秘めています。ここ2年は最終日に驚愕の超高額配当が出現しています。
 表1と表2はその時のレース結果です。昨年(表1)は第10レースの特別選抜B戦で大池佑来が6コースからまくり差しを決めて26万円台が飛び出しました。この日は無風で始まり、第2~5レースは向かい風1m、第6~9レースまでは追い風1~2mで行われていました。ところが第10レースでは右横風に変わり、風も強くなったことで、スロー勢の仕掛けが慎重になりました。1・3コースが立ち遅れ、2コースの黒野元基が先まくりを敢行。スタートを決めて1マークの動向を見極めていたダッシュ勢が展開を突いて台頭しました。
 一昨年の岩瀬裕亮は完全に人気の盲点でした(表2)。得点率23位で予選落ちをしてしまいましたが、初日から10走してゼロ台ショットが6回とスタートが決まっている一人でした。インの丸野一樹と4カドの原田幸哉が準優組だったこともあり人気が集まりましたが、両者の間隙を外枠コンビが突いて超ビッグな配当が実現しました。
 まとめると、①風向きが変わった時はスリットがバラける可能性が高まり波乱を誘発することも。②スタートが決まっている選手はどんな時でも舟券作戦には組み込んでおきたいです
 そして両レースの共通項は「グリーンのカポック」と「季節外れの風」。6号艇の1着はたまたまかもしれませんが、夏場なのに北西からの右横風が吹いたらザワザワタイムです。その時は今年も特大アーチが飛び出すかもしれません!!