女子4大競走のひとつで2017年に新設。女子選手だけのオールスター競走として今年で7回目を迎えます。かつてはGⅠレディースチャンピオン(当時は女子王座決定戦)がひな祭り前後の時期に行われていましたが、2012年から真夏に移行。レディースオールスターは2017年に名称と選考基準を変えて戻って来たようなイメージでしょうか。
 記念すべき第1回大会は、宮島で行われ優勝賞金は400万円でした。その後、第4回の芦屋大会からは450万円にアップされました。
 選考基準はファン投票の人気順と出場選手選考委員会で選出された合計52選手。除外の条件は、B2、選考期間内の出走回数が100走未満、事故率が0.40以上、そして通常のフライング休みです。「あれ!? 入れたい選手が投票用紙に名前がない!」というケースは、事故率が超えている場合がほとんどです。

 栄えあるファン投票1位の顔触れは、2017年の宮島が平山智加、2018年のびわこは遠藤エミ、2019年の児島、2020年の鳴門、2021年の芦屋は大山千広が3年連続トップ当選を果たしました。昨年の桐生は守屋美穂がトップ当選から優勝も飾りました。
 昨年の出場選手を分布表にまとめてみました【表1】。A1が24名、A2、B1選手はそれぞれが14名ずつでした。ざっくりとしたイメージは、約半数がA1でA2とB1が4分の1ずつです。
 今度は登録番号順に見てみると、一番のボリュームゾーンは4301番~4600番のA1で全体の21.2%。それに次ぐのが4901番以降のB1で15.4%を占めています。傾向としては、ベテランから中堅は実績を中心に選ばれ、若手は成績以外にも将来性など他にキラリと光るものがあれば選出されています

 若い選手の出場が多くお祭りムードのレディースオールスターですが、女子4大競走としての役割も忘れてはいけません。これまでの歴代チャンプが、その年のチャレンジカップ(CC)終了時点で賞金ランキングが何位だったのかを調べました【表2】。すると、5名とも年末の12人入りを果たしています(2022年の守屋美穂は決定ではないが有力)。仮にこの5名からレディースオールスターの優勝賞金を単純に引いてみると、中村桃佳と岩崎芳美はGⅠクイーンズクライマックスのボーダーには達していない計算になります。山川美由紀もギリギリでした。改めて今大会の優勝賞金が占めるウェートが大きいことを示しており、その年を占う意味でも重要なシリーズとなります
 最後に優勝戦の決まり手は、過去6年間でイン逃げが最多の4本。2020年に岩崎芳美が2コースから差し切り、昨年は守屋美穂が4カドまくりを決めています。なお、過去の舟券傾向については、改めて深掘りした特集記事をリリース予定です。お楽しみにお待ちください。

※守屋選手の賞金と順位は10月31日現在。

 女子4大競走のひとつで2017年に新設。女子選手だけのオールスター競走として今年で7回目を迎えます。かつてはGⅠレディースチャンピオン(当時は女子王座決定戦)がひな祭り前後の時期に行われていましたが、2012年から真夏に移行。レディースオールスターは2017年に名称と選考基準を変えて戻って来たようなイメージでしょうか。
 記念すべき第1回大会は、宮島で行われ優勝賞金は400万円でした。その後、第4回の芦屋大会からは450万円にアップされました。
 選考基準はファン投票の人気順と出場選手選考委員会で選出された合計52選手。除外の条件は、B2、選考期間内の出走回数が100走未満、事故率が0.40以上、そして通常のフライング休みです。「あれ!? 入れたい選手が投票用紙に名前がない!」というケースは、事故率が超えている場合がほとんどです。
 栄えあるファン投票1位の顔触れは、2017年の宮島が平山智加、2018年のびわこは遠藤エミ、2019年の児島、2020年の鳴門、2021年の芦屋は大山千広が3年連続トップ当選を果たしました。昨年の桐生は守屋美穂がトップ当選から優勝も飾りました。


 昨年の出場選手を分布表にまとめてみました【表1】。A1が24名、A2、B1選手はそれぞれが14名ずつでした。ざっくりとしたイメージは、約半数がA1でA2とB1が4分の1ずつです。
 今度は登録番号順に見てみると、一番のボリュームゾーンは4301番~4600番のA1で全体の21.2%。それに次ぐのが4901番以降のB1で15.4%を占めています。傾向としては、ベテランから中堅は実績を中心に選ばれ、若手は成績以外にも将来性など他にキラリと光るものがあれば選出されています。

 若い選手の出場が多くお祭りムードのレディースオールスターですが、女子4大競走としての役割も忘れてはいけません。これまでの歴代チャンプが、その年のチャレンジカップ(CC)終了時点で賞金ランキングが何位だったのかを調べました【表2】。すると、5名とも年末の12人入りを果たしています(2022年の守屋美穂は決定ではないが有力)。仮にこの5名からレディースオールスターの優勝賞金を単純に引いてみると、中村桃佳と岩崎芳美はGⅠクイーンズクライマックスのボーダーには達していない計算になります。山川美由紀もギリギリでした。改めて今大会の優勝賞金が占めるウェートが大きいことを示しており、その年を占う意味でも重要なシリーズとなります
 最後に優勝戦の決まり手は、過去6年間でイン逃げが最多の4本。2020年に岩崎芳美が2コースから差し切り、昨年は守屋美穂が4カドまくりを決めています。なお、過去の舟券傾向については、改めて深掘りした特集記事をリリース予定です。お楽しみにお待ちください。

※守屋選手の賞金と順位は10月31日現在。

※守屋選手の賞金と順位は10月31日現在。